更なる日本人学者の活躍!素粒子物理学の定説を覆した「ニュートリノ」研究がノーベル物理学賞に (2/3ページ)

source:http://www.nobelprize.org/
■ 「ニュートリノ振動」現象を捉える

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舞台は2002年にノーベル賞を受賞した小柴昌俊氏が建設した『カミオカンデ』に遡る。『カミオカンデ』は岐阜県飛騨市神岡町の地下鉱山跡に建設された施設だ。
この『カミオカンデ』で、宇宙線と大気中の原子核がぶつかって生じる大気『ニュートリノ』を観測したところ、ミュー型が理論予測値の60%しか検出されない現象が確認された。
消えた40%はタウ型に変身した振動現象が起きたのではないか? しかしこの時点では解明ができなかったのだ。
これを解明するには、梶田氏が故戸塚洋二氏らと建設したさらに高性能な『スーパーカミオカンデ』の完成を待たねばならなかった。
そして梶田氏は予測した。もし長距離を経てニュートリノが振動現象を起こすのであれば、『スーパーカミオカンデ』の真上の大気中から飛来する『ニュートリノ』よりも、真下、つまり地球の裏側から飛来する『ニュートリノ』はより多く変身しているのではないか。
大気中で発生する『ニュートリノ』の数は、ほぼ同じだからだ。
観測してみると、予想通りだった。地球を貫通してきた『ニュートリノ』のミュー型が、『スーパーカミオカンデ』上空から飛来してきた『ニュートリノ』の半分しか無かったのだ。このことは1998年に発表された。
そしてこの結果から、2010年にはミュー型からタウ型への変身を引き起こした振動現象を突き止めることができ、『ニュートリノ』に質量があることが実証された。