【人類と蚊・後編】細かい気遣いで感染症を防ぐ (1/2ページ)

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【人類と蚊・後編】細かい気遣いで感染症を防ぐ

※前回の記事
【人類と蚊・前編】最新テクノロジーで蚊を迎撃する
http://nge.jp/2015/10/07/post-118995

source:http://www.shutterstock.com/

蚊という生物は、工夫次第で、ある程度は発生を阻止できるものだ。

だから、蚊の数には地域差というのがある。しかもそれは暑いか寒いか、湿っているか乾いているかということではない。まったく同じ気象条件なのに、ある区画では蚊が大量発生し、隣の区画ではほとんど見ない、ということもある。

年の半分をインドネシアで過ごす筆者も、そういう現象を度々見ている。

まず、ジャカルタは蚊が多い都市だ。夜は、蚊取り器具のスイッチをオンにしていないと、とてもではないが寝ていられない。ところが、ジャカルタから距離のある他都市、たとえばジャワ島中部にあるジョグジャカルタでは蚊取り器具がなくとも寝ていられる。

この違いは何なのだろうか?

■ 排水溝のドブ、そしてゴミへの気遣い

ジャカルタは洪水が頻繁に起こることで有名だ。雨季真っ只中の1月から2月、この町は洪水対策に追われる。

もはや年中行事のようになっているジャカルタの水害は、都市衛生の問題と直結する。市民のポイ捨てが問題視されているこの町だが、排水溝を見てもドブが溜まり切っているということが珍しくない。それを自発的に処理しようと考える者は、残念ながら皆無だ。

もちろん、その排水溝にはボウフラが発生する。また排水溝だけではなく、たとえば屋台の店主が食器洗いのための水をバケツに常時溜めていると、やはりそれだけで周辺の衛生状況が悪くなる。

バケツから漏れ出た水が地面の窪みに集まり、そこにボウフラが現れるのだ。インドネシアは豊富な水に恵まれているという要素がある故に、そうした社会問題を抱えている。

逆に言うと、排水溝の清掃を徹底させるだけでも、状況は大いに改善されるに違いない。

市民のポイ捨ても同じだ。空き缶に僅かに残った液体からも、ボウフラがわいてしまう。

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