奇跡のバランス! コピー用紙を半分に切っても形が変わらないのはなぜ? (2/2ページ)
縦横比が変わらないのはなぜでしょうか? これは縦横比がルート2:1なのが理由で、2の平方根である1.4142……が使われているからで、
・もとの大きさ … 縦1.414 : 横1
・縦を半分に切る … 縦0.707 : 横1
・縦横を入れ替える … 縦1 : 横0.707
これをわかりやすいように1.414倍すると縦1.414、横1に戻る。数学の授業では「一生使わないから!」と思えた平方根は、紙のサイズという日常的すぎる物に使われていたのです。
■江戸時代から使われていた「平方根」
B4に代表されるB判は日本独自の規格で、いまではコピー機でしか見かけなくなったが、以前は教科書や公的な書類にも使われていました。呼び名と縦横の長さ(ミリ)をあげると、
・B0 … 1,456 × 1,030
・B1 … 1,030 × 728
・B2 … 728 × 515
・B3 … 515 × 364
・B4 … 364 × 257
と、数字が同じならA判よりも少し大きいです。こちらも縦半分なら何回切っても形は変わらず、B0とB2、B2とB4のように2階級違いを比較すると、縦も横も半分になっているのがおわかりでしょう。Aサイズと同様に、ルート2:1で構成されているからです。
B判のルーツは江戸時代に使われていた美濃(みの)紙で、「美濃版」と呼ばれる紙の大きさをベースに作られています。言い換えれば、江戸時代から「平方根」が用いられ、半分にしても同じ形になるように工夫されていたのです。
このほかにも、大きさが微妙に異なる国際規格のBやCも存在するが、いずれもルート2:1と定められているため、何回切っても同じ形が保たれます。いまでは学校の授業でも習う内容ですが、最初に気づいたひとはさぞかしフシギがられたことでしょう。
■まとめ
・コピー用紙を半分に切っても「形」が変わらない
・縦横の長さがルート2:1になっているため
・日本独自のB判は、江戸時代の「美濃紙」がルーツ
・やはり縦横比がルート2:1なので、何回切っても同じ形になる