保湿力が「ヒアルロン酸の3倍」も!サクランに注目が集まる理由 (2/3ページ)

Suzie(スージー)

それらに加えて、サクランは非常に分子量が多いという特徴があります。

とても緻密な膜を形成し、肌の上で網目のようなバリアを作って、皮膚の内部から蒸散される水分を吸着。薄い水の皮膜層を形成することで、皮膚細胞を外部刺激やアレルゲンから守ることができると考えられているのです。

■いまサクランは化粧品や医療の分野で活用されつつある

サクランの有効性は認められながらも、スイゼンジノリは絶滅危惧種ということもあって、大手企業はこの成分を活用した商品開発になかなか乗り出しませんでした。

現在、このサクランを化粧品に活用している会社のひとつである株式会社ゼノシスの江頭さんは、開発の経緯について次のように語ります。

「保湿力と浸透力を実現できる成分を探し求め、驚くべき保水力と保湿力を持つ天然成分のサクランにたどり着きました。保湿力が高すぎると浸透せずにベタついたり、浸透力が高すぎるとすぐに乾燥して潤いがたりなかったり、保湿力と浸透力を実現する配合バランスはかなり難しかったです」

保水力が高いのがサクランの魅力のひとつですが、ほんの微量な配分の加減でボタっとした粘度感が出てしまうこともあり、開発には苦労も多かったそうです。

同社は試行錯誤の末に、サクランを使用したオールインワンジェルという形で、すっと肌になじみつつも、しっかりと潤う浸透力と保湿力を実現。サクランの長所を最大限に引き出すことに成功しました。

化粧品として商品化している会社はまだ少ないですが、今後サクランはお肌の保湿の強い味方になりそうです。

また、サクランを塗布することでアトピー性皮膚炎の症状が緩和されたという実験結果も出ており、今後、医療の分野でも活用されていくかもしれません。

乾燥対策は日々のスキンケアから。含まれている成分にも注目しつつ、自分に合った方法を取り入れて、乾燥しやすい季節を乗り切っていきましょう。

(文/ヨガインストラクター・松山史恵)

【取材協力】

※江頭令子・・・株式会社VOYAGE GROUP広報・IR室長、株式会社ゼノシス取締役。

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