臨床内科専門医が教える。肩こり、腰痛、頭痛の原因は便秘だった!? (1/2ページ)
便秘が続くと食欲にも影響し、なんだか憂うつな気分になります。「便が腸内に長くたまると、予想外なほど、心身にさまざまな悪影響が出てきます」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。詳しいお話しを聞きました。
■3日以上排便がない、残便感があるのが便秘
そもそも便秘とは、何日ぐらい出ないと体によくない、など指針はあるのでしょうか。正木医師は次のように説明します。
「日本内科学会では便秘について、『3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態』と定義しています。一般に、排便の回数が少ない、排便があっても便が硬くて量が少ない、ほか排便時に苦痛があればそれは便秘です」
便秘のとき、腸はどうなっているのでしょうか。
「腸には約100種類、100兆個とも言われる細菌が住んでいて、健康に良い影響を与える『善玉菌』と、悪影響を及ぼす『悪玉菌』がいます。
善玉菌には外部から侵入した有害な菌を攻撃する、免疫力を高めるなどの働きがあります。一方、悪玉菌は、有害物質を作り出す、抵抗力を弱める、便秘や下痢を引き起こすよう動いています。
健康なときは善玉菌と悪玉菌のバランスが保たれているのですが、便秘のときは悪玉菌が増えます。この悪玉菌が便秘だけでなく、さまざまな不調を引き起こします」(正木医師)
■肩こり、頭痛、風邪、肌荒れ、太りやすい
悪玉菌が招く、便秘になると現れる症状について、正木医師は次の4つを挙げます。
(1)肩こり、腰痛、頭痛
便秘になると、便や便から発生するガスが大腸の中でぼう張します。すると、背中や腰のまわりの血管が圧迫されて血液の流れが悪くなります。新陳代謝が悪化して疲労物質がたまる原因となり、肩こりや頭痛、腰痛などを引き起こします。
(2)風邪を引きやすくなる
ヒトの免疫力の70%は腸内細菌が担っていると言われています。便秘によって腸内環境が悪化すると悪玉菌が増えて免疫力が低下し、体の抵抗力が弱まります。すると、風邪などの感染症にかかりやすくなります。