北朝鮮のミサイル発射にロシアが協力する!? (1/2ページ)

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北朝鮮のミサイル発射にロシアが協力する!?

北朝鮮が、長距離弾道ミサイル(衛星ロケット)を打ち上げる素振りを見せながら、なかなか実行しないと思ったら、裏で意外な一手を打っていた。

宇宙開発に関わる国際団体・国際宇宙航行連盟(IAF)に、北朝鮮のミサイル発射部門がいつの間にか加盟し、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)、米国のNASA(アメリカ航空宇宙局)などとちゃっかり肩を並べてしまったのだ。

北朝鮮はこれまで、自分たちが平和的な宇宙利用のためにロケットを打ち上げるのは、「国際法上公認された主権国家の合法的権利である」と主張してきた。

それは、その通りである。

北朝鮮が国連決議により禁じられているのは、弾道ミサイル技術を使ったロケットの打ち上げであり、平和目的での宇宙開発を禁じられているわけではない。だからIAFとしても、北朝鮮側の加盟申請を断ることは出来なかったのだ。

ただ、人工衛星を軌道に乗せる核心技術は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などのそれと共通している。だから「衛星ロケットも打ち上げちゃダメよ」ということになっているのである。

北朝鮮はそれに対し、「お前らがどう考えようが、あくまで平和目的なのだから好きにやらせてもらう」と言い募ってきた。

今回のIAF加盟は、この主張をさらに強く打ち出すとともに、宇宙技術に関する世界の情報コミュニティーの中に座を占めよう、という狙いからであると考えて間違いなかろう。

もっとも、北朝鮮の「ロケット打ち上げはあくまで平和目的である」との主張は、彼ら自身の言動によってすでに崩壊している。

北朝鮮は、核弾頭の小型化を自ら宣言。

米国に対する核抑止力の強化や、米国本土への先制核攻撃すら示唆している。

これでは、ロケット打ち上げが禁じられるのも当たり前だ。なぜなら北朝鮮が米国を核攻撃するには、小型化した核弾頭を弾道ミサイルに搭載するしかないからだ。

こんなことを繰り返し言っていては、いくら裏で巧妙に立ち回りIAFに加盟しても、状況が変わるはずがない。

しかし、気になることがひとつだけある。ロシアの動きだ。

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