ハッブル宇宙望遠鏡が超高解像度でとらえた木星には新しい変化が訪れていた (1/2ページ)
米航空宇宙局(NASA)は毎年木星の映像を更新しているが、今年のプロジェクトは特に魅力的だった。NASAでは毎年ハッブル宇宙望遠鏡でこの巨大惑星の現在と未来に渡る変化を撮影し続けている。この観測は、風、雲、嵐、大気の化学的性質などの幅広い特徴を捉えるよう意図されたものだ。
高解像度で撮影された木星の画像は既に赤道の北側にある珍しい波と、これまで知られていなかった大赤斑の核にある独特のフィラメント状の特徴を明らかにした。
NASA | Jupiter in 4k Ultra HD
NASAのゴダード宇宙飛行センターでは、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている広視野カメラ3を使用して行った観測から、2枚の木星のグローバル地図を作成した。この2枚は回転する木星の表と裏を写したもので、その風速を推測することができる。
また、画像からは、大赤斑に何年も起きていた縮小を続け、円形に近づく傾向が現在でも変わらないことを確認できる。この特徴的な嵐の長軸は、2014年の時と比べて240km短くなっている。最近は通常以上の速さで縮小が続いていた嵐だが、最新の変化は長期的なトレンドと一致したものである。
大赤斑は赤よりはオレンジっぽい色合いになり、通常はより強い色合いをしているはずのその核は、以前ほど目立たなくなっている。また、独特の小さい微かなフィラメントが大赤斑の幅全体に渡って観測される。大赤斑の連続画像からは、このフィラメント状の流れが秒速150m以上の風によって歪められながら、10時間間隔で回転していることが分かる。
木星の赤道地帯北側では、数十年前にボイジャー2号によってたった1度だけ発見されたことがある、微かな波が観測された。波は非常に視認しにくく、北緯16度付近の低気圧と高気圧が点在する領域を移動する姿が発見されるまでは、かつて観測されたものとはかなり違った姿をしていた。