FPに聞いた! 若手社会人が絶対やってはいけない「お金の悪い使い方」3選 (2/3ページ)

フレッシャーズ

2.奨学金の一括返済

えっ? と思われた方が多いかもしれません。「借金=悪」という考えがある以上、奨学金でさえも早いうちに返したいと思う人が多いはずです。しかしここで考えてほしいのは、借りた奨学金にかかる「利率」についてです。

無利子で借りている人は、もちろん利率はゼロで、有利子で借りている人は約0.8%の利率がかかります。(「平成26年度(27年)3月貸与終了者の利率について」-独立行政法人 日本学生支援機構より)例えば有利子で300万円借りていたとすれば、利子は24,000円です。「24,000円も余分に支払うなんてもったいない!」と考え一括返済や繰り上げ返済をする人もいますが、いま一度考えてほしいのは、あらゆる借金の中で見ても奨学金の利率は圧倒的に低いということです。ある程度まとめて返せるだけのお金があるのであれば、利率の低い奨学金は決まった額を毎月支払い、奨学金よりも高い利率(リターン)を期待できる金融商品への運用にお金を回した方が、奨学金の利子分よりも大きなお金がうまれる可能性があるのです。

奨学金は「良い借金」と考え、貯まったお金は運用に回してみましょう。効率的に資産形成をし、また資産運用に挑戦するチャンスです!

3.「悪い借金」をしてしまう

先述の奨学金が「良い借金」であるのに対して、簡単に借りられてしまう上に利子がやけに高い「悪い借金」もなかにはあります。いわゆる“ヤミ金"ではなくても、今は簡単に借金ができてしまう便利な世の中です。

欲望と戦う若い世代のなかには気軽に借金に手を出してしまう人もいますが、その軽い気持ちが「お金を使う計画性が無い」と判断され金融機関から「良い借金」ができなくなることもあるのです。

「悪い借金」は借入額よりも多くのお金を返済する必要があり、また信用情報に傷がついてしまうので極力利用しない方がよいのですが、どうしてもお金が無く、やむを得ず借りなければいけない際には、「何のためにお金を借りるのか」という目的をはっきり持ち、きちんとした返済計画を立てましょう。手軽に借金をしてしまうと雪だるま方式で借り入れは増えてしまうということも念頭に置いてください。

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