ノーベル賞で話題! の、ニュートリノってどんな物質なの? (2/2ページ)

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■ニュートリノが「標準理論」をくつがえす?

ニュートリノの発見は、どのような意味を持つのでしょうか? 地上にも多量に降り注いでいるのに、いままでよくわからない物質だったのは、

 ・電気を帯びていないので、ほかの物質と反応しにくい

 ・1京(けい)分の1センチと、非常に小さい

と、観察が困難だったからです。長さに直すと1京メートルは「およそ1光年」、その距離に1センチの物体が転がっているようなものですから、「無」に等しい存在なのです。そんなニュートリノだけに、今までは「重さ」がないと考えられていたのですが、質量を持っていることが解明され、ノーベル賞受賞に至ったのです。

ニュートリノの「重さ」の発見は、なぜ偉大な功績なのでしょうか? 「どっちでも良くね?」と思うのも当然ですが、従来「ない」と考えられていたものが「ある」に変わったのがポイントで、「標準理論」を根底から見直す必要を意味しているのです。

標準理論とは、物質やエネルギーは素粒子から構成されている、という考えそのものであり、100年もの歳月をかけて物理学者たちが、種類や性質をまとめた「辞書」のような存在です。ここでは「ニュートリノには質量がない」と定められ、それに従って「物質」を解明してきたのですから、じつはあった!なら、今までの説明が矛盾していることになります。つまり「標準理論、見直さないとダメじゃね?」の根拠を見つけたことが「偉大」なのです。

宇宙のおよそ70%は「暗黒物質」と呼ばれ、いまだに正体がはっきりしていません。新・標準理論作りは「考え方を変える」の意味なので、暗黒物質をはじめ「ナゾ」の正体が明かされる可能性を充分に秘めています。ニュートリノをきっかけに、宇宙ってなに?が解明されることに期待しましょう。

■まとめ

 ・物質を分解すると、最終的には素粒子の一部「物質粒子」になる

 ・ニュートリノは「重さがない」と考えられていたが、「ある」ことがはっきりした

 ・ルールブックである「標準理論」を見直す必要がある

 ・新・標準理論を作る過程で、宇宙のナゾが解き明かされる可能性・大

(関口 寿/ガリレオワークス)

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