卵は1日1つまではウソ? 臨床内科専門医に聞く、家庭医学の言い伝えのウソホント (2/2ページ)

学生の窓口

Q2 スイカの種を飲み込むと盲腸になる?

正木医師 × 

一般的に「盲腸」と呼ばれる「急性虫垂(ちゅうすい)炎」は、盲腸の先の虫垂という部位が炎症を起こしている状態です。原因はまだ解明されていませんが、虫垂の血行が悪くなり、そこに細菌やウイルスが侵入して感染し、炎症を起こすと考えられています。

虫垂の入り口は細いのでスイカの種は入りませんし、スイカの種の皮は硬いので、ほとんど消化されずに排出されます。飲み込んだからといって急性虫垂炎になることはありえません。

Q3 へそのゴマはとってはいけない?

正木医師 × 

これまでは「へそのゴマをとったらダメ」と言われていましたが、医療の常識では「へそのゴマはとった方がよい」のです。

へそのゴマは、皮ふのアカや皮脂、石けんカスなどの汚れです。アカを放置すると、炎症が起こる、細菌が増殖する、悪臭を放つことがあります。

ベビーオイルなどをへそに数滴垂らして5~10分待ちます。汚れが浮くので綿棒で優しくお手入れしましょう。へその皮ふはデリケートなうえに腹膜と接しているので、乱暴にすると傷が付いて雑菌が入り込み化膿する恐れもあります。そっと手当てをしましょう。

Q4 卵は1日1個までしか食べてはいけない?

正木医師 × 

卵は血液中のコレステロールを上げる代表的な食材と考えられていました。

卵1個のコレステロール含有量は約200ミリグラムですが、これまで、厚生労働省による「食品からのコレステロールの1日摂取目標量」は、成人男性が750ミリグラム未満、成人女性は600ミリグラム未満、高コレステロールの人は300ミリグラムを超えないのが望ましいと設定されていました。

しかし、この目標量は撤廃されました。コレステロールの多くは肝臓など体内で作っています。食事から摂取しているのは一部であり、それが全体のコレステロール量に影響を与えるとの十分な科学的根拠が得られなかったからです。現在も未解明なことが多いのですが、1日1~2個、卵を食べても問題はないとされています。

けがの傷は洗い流して専用ばんそうこうで乾かないようにする、へそのゴマを丁寧にとるなど、さっそく実践したいと思います。

(岩田なつき/ユンブル)

取材協力・監修 正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。

正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9

http://masaki-clinic.net/wp

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