数字の「1・2・3」を含む言葉に隠された日本独特の深い意味 (1/2ページ)
初夢に見ると縁起がいいものを並べた“一富士二鷹三なすび”という言葉があります。語呂のよさもあって、知らない人はないのではと思われるほど有名です。
じつは、こうした「一、二、三」を並べた言葉はほかにもあります。日本古来の価値観もうかがい知ることができておもしろい、順番の言葉をご紹介しましょう。
■1:親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんせ)
親子の関係は現世限りのもの、夫婦の関係は前世からあるつながりの深いもの。そして主従の関係は前世、現世と来世にまで渡る、たいへん深いものだ、という意味の言葉です。
日本は、明治維新で江戸幕府が倒れるまで長きにわたって封建社会でした。そこでは、主従関係がなにより重要だったことがよくわかります。
テレビの時代劇などではよく「お家のために」と死力を尽くす武士の姿が描かれますが、主従関係が親子よりも夫婦よりも深いものだったとは、その感覚の違いに改めて気づかされます。
■2:一押し二金三男(いちおし、にかね、さんおとこ)
こちらはぐっとカジュアルな言葉。男性が女性の愛を勝ち取るために必要なものを順に挙げています。いちばん大事なのは「押し」、つまり押しの強さで、次に大事なのは「金」があること。「男前」であること、つまりビジュアルはその次でしかないのだ、という意味です。
女性に愛されるためには、男前であることはそれほど重要ではない。それよりも「押せ押せ」でアタックする勇気が大切だという、とても希望にあふれた言葉なのです。この感覚は現代にも十分通用しますね。
■3:一髪、二化粧、三衣装(いちかみ、にけしょう、さんいしょう)
いっぽう、こちらは女性の魅力を順に挙げた言葉。昔から、女性がもっとも気を遣ったのは「髪」、つまりヘアスタイルを含めた髪の美しさだったんですね。同じく女性の美しさを表す言葉で「一瓜実に二丸顔(いちうりざねに にまるがお)」というものもあります。