【冴え女シリーズ(6)】[苦手だった不良転校生が・・・?]最終話(前半)「・・・約束、守れよ」 (2/3ページ)

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俺、“あんなん”だったからずっと自分に自信がもてなかった・・・」

藤宮「お前が俺の横がいいんだって、選んでくれたから、だから今の俺がここにいるんだ」

智子「あたし・・・あたしごめん・・・あたし、全然覚えてない。いつも一緒に遊んでた男の子がいたのは、覚えてたのに、会えなくなって寂しいなって思ったのに、覚えてたのそこだけなの・・・」

藤宮「・・・いい・・・俺が覚えてるのがおかしいって言ったろ?」

智子「あたし、酷い・・・凄く酷い事いっぱいいっぱい言った。あんたはあたしの事ずっと見てくれてたのに・・・思い続けてくれてたのに!」

藤宮「・・・俺は、お前と違って結構かわっちまったから・・・覚えてても思い出せねーって」

智子「藤宮ごめん・・・ごめんなさい・・・」

藤宮「だから、気にすんな。俺、お前を泣かせたくない。お前の泣き顔みんのすげぇやだ。自分で自分の事殴りたくなる」

智子「あたしの事をずっとみててくれたのは藤宮だったんだね・・・。だから、あんなにあたしの事みてる人がいるはずだって言ってくれたんだ?」

藤宮「実際、俺はずっと見てたから・・・お前の事を助けたのだって偶然じゃない。俺、お前がファミレスでバイトしてんの知ってて、稽古の帰りにわざわざあの道通ったんだ」

藤宮「お前がバイトしてる時間に食いに行った事もあるんだぞ・・・後姿しか見えなかったけど。あの時も、少しでも、お前が見えたらいいって。そう思ってたら遭遇したんだ」

智子「そうだったんだ・・・」

藤宮「お前が変わって無くて、安心した。同級生に絡んでた奴に食って掛かるお前をみて、昔を思い出した・・・胸が熱くなった。ずっと好きだって思ってたのは間違いじゃなかったって。改めて今のお前が好きになった」

智子「・・・無鉄砲で無謀なだけだよ。今はもう、きっと藤宮のヒーローじゃない。藤宮のほうが強いよ」

藤宮「俺は弱い・・・お前に好きな奴が出来てて、しかも俺がみてないところでフラれて、泣いてるところをみたら、かっこつけてた部分が全部剥がれちまったよ。

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