漢字違いも要注意! 戸籍の「自分の名前」が間違って登録されていたらどうなるの? (1/2ページ)

自分のルーツが記されている「戸籍」。以前は就職する際に提出するのが一般的だったが、いまではパスポートの申請時にぐらいしか使われないので、「それって何?」というひとも多いのでは?
では、戸籍謄本(とうほん)に記載されている「自分の名前」が間違っていたらどうすればいいのでしょうか? 「明らかに入力ミスでしょ?」というものなら市区村長の権限で修正できますが、届出書の誤記など自分のミスだと話はやっかいになります。家庭裁判所に申し立ててOKがもらえないと修正できないほど、戸籍には厳密なルールが存在するのです。
■「戸籍」は何のため?
国籍をはじめ、親子や兄弟姉妹の関係を登録するのが戸籍(こせき)制度で、世界的にもめずらしい制度です。結婚すると、必ずどちらかの「姓」になるのも戸籍制度によるもので、名字が変わるひとは今までの戸籍から消され、伴侶の戸籍に登録される。結婚を「籍を入れる」と表現するのもこれが由来です。
戸籍はなにに使われるのでしょうか? 就職すると会社に提出するのが「当たり前」の時代もありましたが、本籍や結婚履歴など、就職には関係ない情報も記載されているため、現在は個人情報保護の観点から使われていません。離婚歴を「バツ1」「バツ2」などと呼ぶのも戸籍に記されているからで、会社で働くにあたり必要な情報とは呼べないのです。そのため現在は、始めてパスポートを申請するときに必要なくらいで、日常生活で提出を求められることはありません。
戸籍が必要な場合、役所に請求できる書類は、
・謄本(とうほん) … 戸籍原本がすべてコピーされる
・抄本(しょうほん) … 一部だけをコピーしたもの
の2種類があり、謄本は全員、抄本は個人のみが記載されているため、前者を「全部事項証明」、後者は「個人事項証明」とも呼ばれる。めったに使う書類ではないが、間違えて請求すると「やり直し」になってしまうので、名前ぐらいは覚えておくと良いだろう。