時給の出るアイドル:瀬名あゆむ連載14 (2/5ページ)

ブッチNEWS


「自分でお店のコンセプトを考えて、内装も自分で揃えて、ギャル友達を集めて、女子高の文化祭の模擬店みたいなお店にしたら、とても繁盛したんです」「ただその後、友達に任せて店を少し離れたら、あっという間につぶれてしまいました」「それが悔しくて、いつかまた絶対復活させようと思って、そのときの店舗備品は店の看板も含めて全部保管してあります」「だから、その経験もベースにして、本気でアイドルカフェをやりたいんです!」

 すると、事業家の方はこんな質問をされました。
「その札幌の一度は成功したカフェの給食はいくらで出してたの?」
 私はこう答えました。
「セットで600円です。周りからはもっと高くすればいいと言われましたけれどギリギリの価格にしました。売上げも大事ですけど、それ以上にお客さんに〝楽しい店だね〞〝居心地のいい店だね〞と思ってもらいたかったので」
「わかりました。じゃあ新しい店もその気持ちだけは絶対に忘れずにやってください」
「あ、はい! ありがとうございます!」

 こうして、仙台でのアイドルカフェ開店に向けて私は走り出しました。まずは店舗探しです。私はカッコいい店、派手な店にするつもりはありませんでした。地味で目立たなくても、アイドルファンの方々が集まりやすい店、それこそなによりも、事業家の方に念を押されたように、お客様にとって居心地のよいお店にしたかったのです。
 そのために、敢えて繁華街中心部での出店は避けました。
 地方都市で飲食店を開く場合、街で一番人通りの多い繁華街/飲み屋街にお店を出すことが成功の第1条件といわれたります。けれど繁華な飲み屋街にお店を出すと、どうしてもお酒目当てのお客様が増えて、雰囲気がちょっとアイドルからはズレてしまう恐れがあります。さらには店舗テナント料金も高くなる。ただその分、お酒の注文が増えたりで売上げがあがる良い面もあります。結局、悩んだ末にやはり飲み屋街は避けて、仙台駅近くで、さらに大型家電量販店のそばの小さなビルの2階の店舗を借りることにしました。アイドルファンの方々にとってかなり立ち寄りやすい立地条件だと思ったからです。

 お店の広さは普通の学校の教室を一回り半くらい小さくした大きさです。

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