「実は方言だった言葉」関西編...「『ほる』は関西弁で、『ほかす』が標準語やろ。え、違うの!?」 (1/2ページ)
大阪人であるAさん(50代)の体験談だ。当時学生だったAさんは、関東出身の友人に、あるものを「捨てて」くれるよう頼もうとした。普段なら、
「これほって」と言うところだが、「『ほる』は関西弁だから、友人には通じないかもしれない」と思ったAさん、気を利かしたつもりで、
「これほかして」と、「共通語風のイントネーションで、丁寧めに」頼んだ。もちろん、友人はポカン。そう、「ほる」だけではなく、「ほかす」も関西弁だったのである。
「なおして」「壊れてないよ?」京都府の会社員・Bさんも、関東で「ほかす」が通じず驚いた一人だ。
「あるとき関東の工場へ出張し、仕事が終わってから現地の社員に『ごみはほかしといてくださいね』と言ったら『ほかす? 何のこと?』と言われるし、『道具は元になおしといてね』と言ったら『別に壊れてないっすよ』と言われるし......。まさか方言とは思いもよらず、予想外のカルチャーショックでした」ちなみに「ほかす」は禅用語の「放下(ほうか)」に由来するという。「ほる」より共通語っぽい、という認識は、その辺りにあるのかも。
というわけで、Jタウンネットで何度か実施してきた「共通語だと思っていたけど、実は方言だった言葉」特集、(前回から間が空いてしまったが)今回は関西の読者からの投稿を紹介したい。
関西人の「実は方言」体験は?(編集部作成) 「鍵を落として」と頼んだら、そっと置かれた
続いては、奈良県のCさん(20代女性)のエピソード。
「出かけるとき、『裏口から出るから、玄関の鍵を落としといて!』と県外の友達に言うと、友達はその場で鍵を床に置きました。『......何してるの?』と聞くと、『このまま落として折れると危ないからそっと置いたんだけど......ダメだった?』と。普通に『鍵閉めて』と言えばよかったと思った瞬間でした」「鍵を落とす」=鍵を閉める。錠前などが使われていた古い扉のイメージからだろうか。奈良を中心に、大阪の一部でも言うところがあるそうだ。それにしても、友人の対応がかわいいエピソードである。
響きは標準語っぽいのに高尾山に出かけた、やはり奈良県のDさん(50代女性)。