ゴジラに魅了されたアメリカの歴史学者が、ゴジラの魅力について語る (2/5ページ)

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戦後日本の架空の世界から飛び出したゴジラは、世界的なアイコンへと変化をとげているが、その理由はいったい何なのか?私も含め、ファンは未だに着ぐるみを着た俳優がオモチャの街を破壊するのワクワクしながら見ているが、その魅力とは何なのか?なぜこれほどまでに人気があるのか?」

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アメリカの核実験とゴジラの不気味な類似点

 映画『放射能X』、古代の巨大生物が米軍を襲う映画『極地からの怪物 大カマキリの脅威』、これらのモンスター映画は、冷戦時代の緊張感と中級階級のアメリカ人が抱える不安から着想を得て出来た映画だとツツイ氏は語る。

 『ゴジラ』もまた、政治の権力と原爆への恐怖に影響を受けたモンスター映画である。1954年3月、日本の漁船が、マーシャル諸島周辺で行われていたアメリカの核実験テスト領域に迷い込んでしまった。乗組員たちは大量の放射能を受け、死亡した者もいた。また放射線を受けたマグロも市場に出荷され、メディアが“またしても日本に原爆”と騒ぐほどであった。

 この映画は、そうした不気味な類似点がある。1954年11月の初版では、アメリカ人が核実験中にゴジラを攻撃している。その後、ゴジラは科学者が秘密の武器を開発して東京を破壊する前に東京を破壊しつくす。

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 オリジナル版は「米国の規制のない核実験への批判で溢れていた映画」で、重苦しく厳重な雰囲気をかもし出していたとツツイ氏は話す。

 映画館でこの映画を見た人は涙を流しながら劇場を後にしたという。しかし、映画は同時に浄化剤でもあり心の癒しともなった。

 この映画の最後は、秘密兵器を使って日本を壊す、という設定から兵器を使って東京を救う、というふうに書きかえられた。

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