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東村アキコのヒモ観:ロマン優光連載43

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第43回 東村アキコのヒモ観

「東村アキコ先生の漫画『ヒモザイル』がネットで炎上して連載休止になったみたいなんで取りあえずそれで」という編集氏からのメール。さっそく読んでみたところ、自分のところのアシスタントに家事をしこんで高収入の働く独身女性と結婚させようという企画漫画で、ヲタク改造講座みたいなノリですよね。最初のママ友がひどいとか、東村先生のパワハラがとかいう意見もありますが、単に漫画の演出でしかないし、あれに対して抗議する人たちというのは感覚的に相容れないものを感じますな。真面目すぎる人怖い! ネットでただだとそういう本来読まないでいい人まで読んじゃうから大変ですね。

 ただ、私にも非常に気になったところがあります。家事をちゃんとする時点でその人は主夫なのではないでしょうか? 主夫とヒモを一緒にするなんてひどい話です。ヒモというのはそんな甘いものじゃない! ヒモをなめるのもいい加減にしろ!
 みなさんはヒモというと、暴力やモラハラで女の人を支配してお金を巻き上げるような人間を想像しがちかもしれません。しかし、こういうヒモはヒモとしてレベルが低い連中。女性に過度な圧力をかけて潰してしまってはよそにいって同じことを繰り返す焼畑農業系の連中は、ヒモというよりダニと言ったほうがふさわしいクズで許されない存在。本当のヒモというのはこういうものじゃありません。本当のヒモというものは女性に幸福感を与える代償としてお金をいただく家内性サービス業なのです。
 ヒモというものは家事も含めて労働をしてはいけません。やっていいのはお使いとお手伝いまで。ヒモに必要なのは「のどがかわいたの? ジュース買ってきてあげる(君のお金で)」というようないつでも動けるフットワークの軽さだったり、「疲れたの?  肩もんだげる!」という子供のお手伝いレベルの優しさだったりするわけで、それ以上のことをしたらヒモではなくなってしまいます。家事も含めて女性にいっさい丸抱えしてもらうのがヒモという職業なのです。ヒモはその代償に何を女性に与えるのでしょう? それは癒やしです。

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