【壊死】ってどういう状態?シンガーソングライター・MINMIの息子が手術

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先日、シンガーソングライター・MINMIさんの4歳次男の体の一部が壊死し、詳しい経過を自身の公式ブログにて明かしていました。なんでも、足のカカトを負傷し、その術後、連日通院と消毒を施されていたが、どうも状態が良くなかったそうです。別医師を訪ねたところ体の一部が壊死していることが発覚したようです。

今回はこの、「壊死」について気になる事を医師に聞いてみました。 ■ Q1. 「壊死」とは一体何どういう状態なのでしょうか。 壊死とはいわゆる「死」=全身の死とは異なり、生きているものの身体の一部の細胞や組織だけの死を指します。
原因としては、何らかの菌やウイルスなどによる感染によるもの、交通事故や犯罪、などにより外力によって破壊されたことによるもの、血管が詰まったりしたことにより血流が減少しその先に酸素や栄養が行き届かなくなったもの(心筋梗塞の梗塞部位の心筋など)などの種類があります。再生する組織であれば、壊死した部分が取り除かれ、欠損した部分が再生することもありますし、心筋など再生しない組織であればその部分の機能が低下したり、失われたりすることになります。 ■ Q2. 今回の「壊死」の原因は何が考えられますか。 手術部位の壊死の多くは、手術時または手術後に何らかの原因で菌が着き、繁殖したこと、つまり感染によるものなので、今回もおそらくはそうではないでしょうか。 ■ Q3. 壊死の発見が遅れた理由は何でしょうか。 一つには、手術部位の奥のほうに壊死があり、膿や発赤、痛みといった感染徴候が外から見えにくい部位にあったこと、また、患者さんが子供さんで自分の手術部位の違和感をうまく認識して伝えるということが難しかった可能性もあると思います。
■ Q4. 壊死を放置することは危険なのでしょうか。 感染による壊死をそのまま切除せずに放置した場合、壊死はどんどん進行してしまい、より広範囲の切除が必要になります。長期間放置しておくことにより、毒素が全身に回り、死亡する可能性も十分にあります。 【医師から最後に一言】 今回は手術を受けた部位の奥に壊死が見つかったということなので、おそらく手術時についた感染が広がって壊死を招いたものと思われます。術後も毎日消毒に通ってケアをしていたということなので、非常にご家族やご本人はショックだったでしょうね。一時は全身症状が出ていたということですが、現在は快方に向かっているということで大事に至らず本当に良かったと思います。

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