【プロ野球】球団史上最悪の貧打線! 巨人の足を引っ張った助っ人野手陣 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

フランシスコ≪5試合 .167 0本 1打点≫

 メジャー通算48本塁打。昨季もブルージェイズで準レギュラーとして16本塁打を放ったフランシスコ。セペダ、アンダーソンの不調、阿部の故障離脱により、4月下旬に緊急補強された。

 しかし、蓋を開けてみると、18打席で11三振。さらに一塁守備では想像を絶する拙守を連発。巨体タイプで球団としては察しは付いていたであろうが、巨人OBや評論家から集中砲火を受け、2軍落ち。原監督も渋い顔を見せた。

 その後も「2軍でも練習しない」「コーチの指示を無視する」など、真偽不明の情報が出回り、6月に入ると背中の張りで別調整。7月中旬に腰痛治療のために一時帰国した。不調巨人のスケープゴートになった形で、このままオサラバかと思われたが、なんとか再来日し、9月に2軍で実践復帰している。

 ダメ外国人の烙印を押されたフランシスコ。しかし、2軍では ≪22試合 .301 5本 22打点≫ の好成績を残している。それでも一切、ポジティブな話は出てこなかった。時代が時代なら、ドミンゴ・マルティネスのような個性派助っ人になれたはず。ポテンシャルを発揮できないまま、退団となる模様。

カステヤーノス≪6試合 .100 0本 1打点≫

 打線の調子が上がらず、さらにはフランシスコの想定外のダメっぷりで緊急補強されたカステヤーノス。補強期限ギリギリの7月25日に巨人に入団した。

 マイナー通算109本塁打で入団当時28歳と伸びしろも感じさせるスペック、さらにフランシスコとは真逆の痩せ身。そろそろ当たりを…と誰もが期待したが、22打席で11三振、2安打の鈍い出足となると、1軍登録の8日後には夫人の出産に立ち会うため、一時帰国。そのまま2軍に幽閉され、なかったことにされてしまった。

 メッツ3Aでは今季も ≪79試合 .314 16本 56打点≫ と活躍していただけに、巨人の焦り、我慢できない采配の煽りを受けた形ともいえる。即戦力としての補強とはいえ、準備期間もわずかの選手に多くのことを求めすぎたのではないか…。

 4人の助っ人野手が外れに終わり、前評判に反する苦戦を強いられた巨人。今オフの編成で、この不利を立て直せるかにも注目したい。

 しかし、昨オフ構想外としたロペスはDeNAで ≪140試合 .291 25本 73打点≫ とフル稼働で活躍。多くのファンが予想していた結果となった。野手は他球団で実績を残している選手を持ってくるのが、得策かも知れない。

 来年の布陣はどうなるのか。助っ人の当たり外れ以前に、野手陣全体の深刻な不調も解決しなければならない…。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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