完璧主義は必要なし! 「一カ月で100点の仕事」より、「一週間で50点の仕事」が評価される理由

フレッシャーズ

「今週金曜日までに資料を作っておいて」と命令されたら、どのようにその仕事に取り組みますか? 「3時間でできそうだから、金曜の午前にやればいいや」と思うのか、それとも「水曜には一回見てもらって、金曜に修正版を出そう」と思うのか。今回はそんな、仕事の結果とスピードについて考えてみましょう。

■結果よりもスピードを意識する

仕事とは、結果もスピードもどちらも大切です。結果が出なければ会社は存続できませんし、スピードがなければ競争力を失います。個々の社員の仕事においても、それは同じことです。しかし、この両立はなにも難しいことではないのです。「完璧なものを作るなら、時間がかかっちゃうよ」というのは、仕事に関してはあてはまらないのです。

仕事ではまず、スピードを意識しましょう。完璧な100点満点を目指してしまうと1カ月かかる仕事があるなら、まずは50点で構わないので1週間で提出しましょう。それから、修正の指摘を受けたり方向性の確認をしながら、もう1週間程度で80点になればその仕事は「やり切った」ことになります。

例えばプレゼンの資料作りを考えてみます。ふつう、1ページずつ完璧に作り上げてから次のページに取り掛かるなんてことしませんよね。大まかな構想を練ってから、全ページのストーリーを組み立てるでしょう。この段階でもう50点のところまで来ています。「えっ、グラフも文字も何も作ってないけど……」と思うかもしれませんが、グラフなんか作ってしまってから「方向性が違う」とか「こんなことを言うための資料じゃないんだ」と言われてしまうと修正が大変ですよね。早い段階で上司に見てもらうことで、スピードも、結果も、最終的に納得できるものになります。

■迎える側は怒らないでアドバイスを

50点で提出するのは勇気がいります。特に新入社員だったり、未経験の仕事であればなおさらです。そのため、上司のほうも心構えとして、「まだできてないのか」と怒ったり、アドバイスせずに「自分で考えろ」と言わない方が良いでしょう。もちろん最初から丸投げで「どうすれば良いですか」と聞かれてしまうと努力が感じられませんが、50点までを素早く作ってきた人に対しては、それなりに迎えてあげましょう。

スピードを意識して取り組み、50点で途中で提出してみるというのは、ある意味ではコミュニケーションです。途中経過の報告・連絡・相談なのです。「できてないから怒られる」ような状況ではありません。やる側は自信を持って、迎える側はむしろ喜んで受けましょう。

■人生でも満点を目指さない

途中で方向性を確認するとか、80点で良しとするという考え方は、仕事だけでなく人生についても使えます。完璧を求めていたら、コストがかかりすぎます。安心とコストが釣り合うあたりで妥協点を見つけて、それ以降は手を抜いたり、違う方法を考えれば良いのです。例えば保険や自然災害対策なんかにも同じことが言えます。もっと広げて、ライフプランにも言えるかもしれません。

100点満点というのは、仕事や人生においては存在しません。社会や自分の状況によって、いくらでも変わってしまいます。それを求めてスピードも結果も得られないよりは、50点で方向性を確認して、80点で満足して経験を積んでいくというほうが良いのではないでしょうか。

(ファナティック)

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