激辛料理で「おしり」が痛くなるのはナゼ? (1/2ページ)

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スパイスの代表格である「トウガラシ」。刺激的な料理で夏バテ解消!なんて話も聞くが、逆効果になるのはあまり知られていないようだ。

辛み成分・カプサイシンが内臓を刺激するのは確かだが、大量に摂取すると胃の粘膜にダメージを与え、胃ガンのリスクが2倍にもはね上がる。ヒトのからだはカプサイシンを消化できないので、内臓や粘膜にトウガラシを塗るようなものだから、「おしり」が痛くなるのも当然なのだ。

■二日酔いにも効果的

トウガラシの辛み成分・カプサイシンは「からい」と表現されるものの、ヒトのからだは「味」ではなく「痛み」や「熱」として受け止める。激辛料理は「激痛料理」と呼ぶべき存在である。

カプサイシンにはどのような効果があるのか? ヒトの知覚神経には刺激を受ける受容体(じゅようたい)があり、カプサイシンは、
 ・受容体TRPV1がカプサイシンを受け止める
 ・TRPV1が「熱や痛みを受けた」と脳に情報を送る
が起き、肌に触れれば「熱い」「痛い」としか感じない。胃に入ると、
 ・少量のカプサイシン … 胃酸を減らす
 ・大量のカプサイシン … 胃酸を増やす
作用があるため、食欲がないときは多めに、二日酔いで胃酸が出すぎているときはごく少量を摂取するのが良い。夏バテや疲れで食欲がわかないときに激辛料理で元気回復!は、科学的にも正しいのだ。

ただし、ヒトのからだはカプサイシンを消化できないので、栄養になるわけでもなく、刺激を食道、胃、腸に伝え最終的には「そのまま」排出される。激辛料理を食べた次の日に「おしり」が痛くなるのも当然で、おしりの粘膜にトウガラシを塗りつけるようなものだから、健康的とは言い難い。それでも刺激が欲しい!と食べ続けると痔(じ)の原因にもなるのでご注意を。

■胃ガンのリスクを左右するカプサイシン

カプサイシンを大量に摂取し続けると、「おしり」だけでなく内臓にもダメージを与える。胃ガンのリスクが2倍近くに高まるのだ。

カプサイシンの刺激によって胃酸が増えるのは「食欲」の面では望ましいが、
 ・カプサイシンの刺激を伝える神経
 ・胃の粘膜
の両方に損傷を与える。

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