寒いのになぜ? 南極では「カゼ」をひかないってほんと? (2/2ページ)
これはペンギンも同様で、きれいな空気が当たり前のペンギンは、日本に来ると肺にカビが生えてしまう例が多数みられます。いまでは治療薬が開発されましたが、むかしは「水虫用」の薬が使われていたようで、かわいらしいペンギンも陰では苦労しているのです。
■90℃で沸とうする「お湯」
南極ではカップラーメンが食べられません。100℃未満で「お湯」になってしまうので、そのまま注いでも充分に麺が戻らないからです。
高山病で知られるように高い場所では空気が少なくなり、ちょっとした登山でもスナック菓子の袋がパンパンにふくれることがあります。これは空気が「もの」を押さえつける力が減ったためで、お湯も同様に100℃以下で飛び出してしまうため、沸点が下がった状態になります。南極の平均標高2,500mでは91℃で沸とうしてしまうので、熱湯を前提としたカップラーメンには少々もの足りない温度になってしまうのです。
映画では、ゆでるタイプのラーメンがうまく作れない!なんてシーンもありましたが、同じ高さならどこでも起きる現象なので、南極固有の現象ではありません。もっとも、昭和基地は海辺に位置し標高30mほどですから、標高3,500m弱のボストーク基地で試してみるのが良さそうです。
■まとめ
・北極よりも南極のほうが寒いのは、大陸であり標高が高いから
・あまりにも寒いため、南極にはカゼの原因となるウイルスや菌がいない
・日本の空気には菌などが多いため、ペンギンの肺にカビが生えてしまう…
・平均2,500mで計算するとふっ点は91℃。カップラーメンがおいしく作れない
(関口 寿/ガリレオワークス)