寒いのになぜ? 南極では「カゼ」をひかないってほんと? (1/2ページ)

冬になると流行するのが「カゼ」。寒いからしかたないと思われがちですが、極寒の地・南極ではカゼをひかないってご存じでしょうか?
寒すぎる南極ではほとんどのウイルスや菌が生息できないため、空気は非常に清潔。寒さで調子が悪くなったとしても、南極でカゼをひくことはありません。また標高が平均2,500mと高いため、お湯も100℃未満で沸とうしてしまい、カップラーメンを作っても麺が戻らず半ナマ状態……誰の土地でもない南極はフシギがいっぱいの場所なのです。
■寒すぎるとカゼをひかない?
北極と南極ではどちらが寒いでしょうか? 答えは南極で、それぞれの史上最低気温を比べると、
・北極 … -71℃(オイミヤコン)
・南極 … -89.2℃(ボストーク)
と、およそ20℃も下回ります。日本の最低気温は-41℃ですから、比べものにならないほど寒いことがおわかり頂けるでしょう。南極が寒いのは、大陸であり、標高が高いことが理由です。
海水は陸よりも冷えにくく、海から遠い「内陸」のほうが気温が下がる傾向があります。そのため海に浮かんだ氷で形成される北極よりも、南極のほうが低温になりやすいのです。また南極の標高は平均2,500mと高いのも理由です。一般的に100m高くなるごとに0.5~0.6℃低くなるといわれ、これを当てはめるだけでも15℃も低くなるので、北極を下回るのは当然といえるでしょう。標高およそ30mにある昭和基地でも年平均気温は約-10℃ですから、南極は寒くて当たり前の地なのです。
これだけ寒いと年中カゼをひかないか心配ですが、驚くことに南極でカゼをひくひとはいません。原因となるウイルスや菌が、寒すぎて存在しないからです。もちろん誰かが持ち込んでしまえば話は別ですが、健康なひとが南極で「カゼをひいた」はありえない話…仮病をするなら別の理由を考えないといけません。そのためからだの免疫も「省エネモード」になり、帰国してからヒドいカゼをひくなんて話も聞きます。