田畑智子自殺報道スクープで露呈したフジテレビの迷走ぶり

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自殺未遂騒動が巻き起こった田畑智子
自殺未遂騒動が巻き起こった田畑智子

 11月5日夕方、「女優の田畑智子(34)が睡眠薬を服用し手首を切った。自殺未遂の可能性が高い」というニュースが放送された。一報を流したのはフジテレビの『みんなのニュース』。世間は騒然となり、11月10日発売の「FLASH」(光文社)でも、「手首カット女優」と田畑のことを紹介している。

 現場が交際相手の俳優・岡田義徳(38)の自宅であり、睡眠薬を服用していたと報道されたことからも、ほぼ確定的かと思われていた。

 だが、田畑の所属事務所は、「カボチャを切ろうとして手が滑り、左手首を切った」と説明。自殺未遂に関してきっぱりと否定した。

 この説明に関してネットでは、

「料理している人あるある」
「確かに、カボチャならあり得る」

 とする人もいるが、一方で事務所の発表がカモフラージュではないかという見方もあり、議論が巻き起こっている。ただし、少なからず、「自殺報道が誤報ではないか?」という見方もでてきた。

自殺未遂をすっぱ抜いたフジテレビの焦り

「誤報かもしれない」という風潮に焦ったのか。最初に報じたフジテレビは、真偽の追求のため『とくダネ!』内で、田畑の自殺騒動を取り上げた。が、そのできがひどかった。

 プレゼンターの山中章子が取材し、

「(岡田の)自宅マンションから5分ほどのスーパーに取材に行ったところ、丸ごとのカボチャはなくて、4分の1タイプのカボチャが売られていました」

 とリポート。4分の1なら誤って手首を切ることはないとでも言いたげなレポートだ。だが、コメンテーターから「そこで買ったことにはならないですよね」と突っ込まれると、

「スーパーの従業員は『半年前まで見かけたが、ここ最近は見ていません』と話していました」

 と、最近田畑が行っていないと明かした。ただ、岡田のマンション近くのスーパーのカボチャを紹介しただけの、何がいいたいか分からない取材内容。自殺の真偽の究明にも何もなっていない。これを受けてスタジオのコメンテーターも呆れてしまう、支離滅裂な取材となった。

 テレビ関係者によれば、

「フジの取材力が落ちているということもありますが、内容が内容なだけに誤報でしたでは許されない。誤報でないことを証明するには、自殺未遂、そして睡眠薬、この二つの条件がなければいけません。追加取材で何かを探ろうとして焦った結果、何もでてこなくて、意味不明な取材になったんでしょうが、果たして大丈夫なのか」

 面子がかかっているとあって、この件を今後もフジは必死になって追いそうだ。だが、ネットにはそもそも論が吹きすさぶ。

「それにしても田畑智子の一件、フジテレビは報道しなければならない内容だったの? もっと大事なことないの?」

 それほど深く追求するべき話題ではない、という意見が多いのが現実なのだ。フジテレビに必要なのは、間違いを認め、正す姿勢ではないか。

(文/タナカアツシ)

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