本当に怖い「ドーピング」クスリ漬けで性別変わった選手も (2/3ページ)

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その結果、まず左腕を折り、次に右腕を折り、最後に肩甲骨がバラバラになった時点で、体操をあきらめた。夢が壊れ、失望は大きかった。

しかし、彼の場合、そのおかげで経口トゥリナボールから離れることができた。練習場では、事故が非常に多かったという。(現代ビジネス2014年11月14日付記事より引用)>

エリートコースから脱落した少年少女は、結果的に幸運であった。

逆に大会で結果を出し続けた選手は、今も投薬による後遺症に悩まされている。

■ 「元」女子選手の悲劇

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80年代半ば、女子砲丸投げのとある東ドイツ選手が注目を集めていた。

彼女の名前は、ハイジ・クリーガー。女子選手とは到底思えない“筋肉の山”のような肉体の持ち主で、1986年のヨーロッパ選手権では21メートル10センチの記録で優勝している。

ちなみに、その2年前に開催されたロサンゼルスオリンピックでの同種目の優勝記録が、20メートル48センチ(西ドイツのクラウディア・ロッシュが投擲)だから、時期がわずかにずれていればオリンピックも充分に狙えた選手である。

しかも、この時のヨーロッパ選手権の開催地は、西ドイツのシュトゥットガルトだ。東ドイツ政府はクリーガーの優勝を“仮想敵国での勝利”という謳い文句で大いに宣伝した。

だが、クリーガーが1988年のソウルオリンピックで表彰台に立つことはなかった。

それどころか、彼女は長年のドーピングがもたらす副作用に肉体を蝕まれ、ホルモンバランスの異常が顕著になっていく。もはや女性として生活することが困難になり、ついには性転換手術をして「アンドレアス・クリーガー」という名の男性になってしまったのだ。

そして、さらに重要なのは、クリーガー自身は自分が投薬をされていたとは思っていなかったということだ。いや、クリーガーだけではない。

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