ニャンと!タロ・ジロとともに南極へ渡った三毛猫がいた! (2/2ページ)
温かな場所を求め基地内を探検していたタケシは、ある日、送信機を発見。その大きなケースの中にもぐりこんだのでした。
すると、「パチン!」という音とともに電気が消え、毛の燃えるニオイが・・・
あろうことかタケシは高圧線にふれてしまったのです。肩に大やけどを負ったタケシ。しかし奇跡的に一命をとりとめます。
こうして昭和基地で1年の任期を過ごした隊員と動物たち。交代の第二次南極観測隊が南極にやってきました。しかし、あいにくの悪天候。第一次隊はビーバー機(飛行機)で第二次隊が乗っている「宗谷」に向かいました。
小さなタケシとカナリアは第一次隊とともにビーバー機に乗り込むことができたのですが、タロとジロ他15頭の犬は乗ることができませんでした。
後日、第二次隊が犬達のもとに向かう予定でした。しかし天候は一向に回復せず、ついに帰国という決断が下されたのでした。
無事帰還した猫のタケシ。その後、隊員の自宅で飼われる予定になっていました。しかし、帰国後間もなくタケシはこつ然と姿を消したのだそうです・・・
タロとジロの奇跡の物語の陰には、こんな賢く、愛くるしく、気まぐれな猫のもうひとつの物語があったのです。
猫の魅力はホント尽きません。
(文・鈴木ゆかり)
※参考『こねこのタケシ』(阿見みどり 作・わたなべあきお 絵/教育出版センター )
※写真はイメージです。