立命館大生に聞いた!キャンパス内でできる「本屋アルバイト」のメリットって?【いか文庫コラボ連載Vol.2】

学生の窓口

カフェバイトや居酒屋スタッフと比べてあまり経験者がいない「本屋さんのアルバイト」。実際にはどんな仕事をしているのかわかりづらかったりしますよね。そこで「エア本屋」として日々営業している「いか文庫」が、実際に本屋さんで書店員として働いている大学生に突撃取材! 知られざる本屋バイトの魅力に迫ります。

いか文庫についてはこちら

【今回の本屋バイト大学生プロフィール】
山本真生さん
立命館大学部法学部4回生(22歳)
務めている本屋さん:立命館生協 ブックセンターふらっとさん
—今回はいか文庫フェア「りつめイカん大学の皆さん、本はイカが?」を開催中の立命館生協ブックセンターふらっとさんにやって来ました! (※「りつめイカん大学の皆さん、本はイカが?」フェアは2015年10月20日〜11月20日まで開催していました。)
はじめまして〜。いか文庫です!あ、いか文庫って知ってます?

はじめまして。山本です。よろしくお願いします!いか文庫さんのことは……すみません、このインタビューのお仕事をいただくまで知りませんでした。

—気にしなくて良いですよ〜!でも、これから1ヶ月程フェアをやらせていただくので、ちょっとだけ知ってもらえたら嬉しいです!

—ではさっそくですがインタビューを始めます。まずは、やっぱり1番気になる質問を。大学生だったら色んなアルバイトがあると思うのですが、なぜその中から書店員のバイトを選んだのですか?

書店で働きたいとは思っていなかったんです。一回生の秋頃、なにかバイトをしたいなぁと思ったのですが、いきなりファストフードで働くのもなぁ……立命館大学は京都中心地から少し離れたところにあるので、移動も大変だし、負担になるかなぁ……と考えていて。そんな時に、たまたま「生協で働ける」というのを知ったんです。生協のバイトも色々ありますが、自分が見た時はちょうど本屋さんのバイト募集をしていて。法学部はこの本屋が入っている建物内にあるので、ここだったら上の階で授業を受けて、すとーんと下に降りて来てバイトもできるので、利便性が抜群だなと。

—なるほど!たしかに遅刻の心配もないし、交通費もかからないし、良いチョイスだと思います。

本が好きだから!という理由ではなくて、すみません! このインタビュー使えますか?(心配そうな表情を浮かべる山本さん)

—あはは。大丈夫ですよ!バイトってそういう理由で選ぶ人も多いと思うので。では次の質問に。担当している仕事を教えてもらえますか?

ほとんどレジの担当ですね。本を売って、お客さんから代金をいただいて、というのが主な仕事です。あとは検定や資格試験の受け付け、外部の予備校や塾の講座の申し込みの受け付けもしているので、主な仕事はこの3つです。普段は棚に本を並べることはほとんどありませんが、教科書販売の時は手伝いで並べることもあります。

—なるほど!大学の本屋さんだから、やっぱり教科書販売の時期は繁忙期なんですね。ここ立命館生協ブックセンターふらっとさんは、教科書販売はもちろん普通の本屋さんと変わらないぐらい色んな種類の本があって、初めて来たとき「大学にこんな楽しい本屋さんがあるなんてうらやましい!」って思ったんです。
山本さんにとっての一押しの棚はありますか?

学部柄、やっぱり法学部の法律関係の棚をよく見ていますね〜。四回生で卒論も書かなければいけないので、それのネタ探しをしたり。法学部は教科書を読まないと付いていけないことがあるんですよ。問い合わせでも法学部の本に関する問い合わせが1番多くて。卒論のネタ探しもしつつ、どの本がどこにあるか?、在庫はどれだけあるかな?とか、ちょこちょこ見ています。

—偉い!(声を揃えるいか文庫2人)。書店員になりたくてなったわけではないと最初にお話をされていましたが、それでもやってみて良かったなぁ、嬉しかったなぁというエピソードはありますか?

最後の1冊を見つけた時です! お客さんに欲しいと言われた本が「どこにもない!」「棚にもない!」と探しまわることになってしまって、結構大変だったんです。でも引き出しをガチャッと開けてみたら、「あったー!」ってようやく見つけることが出来て。お客さんにその本を渡せた時は、本当に達成感がありました。

—お客さんと一緒に「やったー!」って飛び跳ねた経験、私にもあります!(店主、深くうなずく)次に、本の話を聞いてみたいと思います。山本さんはどれぐらい本を読みますか?あと、おすすめの本があれば教えてください!

自分も普段は専門書を読んでいて、年に2冊ぐらい小説を読むかなぁというぐらいなんです。でも、これは!とハマった本もあります。安生正さんの「生存者ゼロ」です。 SFチックなミステリーなんですけど、正体不明の攻撃隊が人々を襲って、一瞬のうちに北海道が全滅するんです。最初はテロリストや、他国からの攻撃なのか?と政府は疑っているのですが、研究を進めて行くうちに、人間の仕業じゃないということが分かって……というストーリーです。「そうきたか!」と唸りましたね。攻撃隊の正体が何だったのかは、ぜひ小説を読んで確かめてください。おすすめです!

—北海道が全滅?おそろしい……でも気になります!「このミステリーがすごい!」大賞にも入っている本なんですね。SF要素も入っているので、男子に人気がありそうな一冊ですね。本以外のことで、興味のあることはありますか?

趣味の話でもいいですか?趣味だったら登山ですねぇ。寒くなってくるので、もう雪山になっちゃうのかなぁというのが気になるところです。最初に登り始めた時は「帰ろうかなぁ〜」と思ったりもするんですけど、登る前と登った後とで気持ちが変わるので、それが楽しいなって。『クライマーズ・ハイ』っていう映画があって、それでも登場人物がそう言っていて。まさにそんな感じです。最近は9月に京都の嵐山にある山に登りました。あとは比叡山にも行きました。

—ちなみに、サークルには入っていますか?

大学の学部の自治会に入っています。あとは大学の入試センターと一緒にオープンキャンパスの運営に関わっています。大学に高校生が保護者の方と一緒に見学に来られるので、ガイドをします。実は今日も昼に一仕事してきました。

—すごい!ってことは、バイト先もここだし、サークル(自治会活動)も大学に関することだし!それだけ大学に愛着があるってことですよね?

そうですね、よく言えば愛着ですね。言い方を変えれば、大学で完結させてるだけなんですけど(笑)出身が兵庫の姫路で、せっかく遠い所から一人暮らしをしているので、それも良いかなと思って。

—そういう大学生活も楽しそうだなと思います!そんな自治会活動の中で、自分で何かを企画したことはありますか?

月に2回、外部の教授を呼んで講演会を開いています。大学生向けの講演会で30年前から続いている企画を、たまたま引き受けることになり……。出演依頼の文章を送っても、「解釈が違う!」と怒られたりすることもあって。なかなか難しいことも多いのですが、教授の協力も得ながらやっています!
—そんな山本くんは4回生。もう就職先も決まっているんですよね?差し支えなければ、どんなお仕事をするのか教えてください!


メーカーの総合職です。配属は決まっていないのですが、文系なので営業系かな?と思います。電車を走らせるために必要な機械を作っている会社なんですけど。電車に乗ると、車内の壁に白い四角い箱が設置されているのを見かけたことはありませんか?あれを作っています。京都に支店はないので、この大学生活を終えたら京都を離れることになります。

—寂しいですねぇ。では、そんな京都の中で好きなご飯屋さんはありますか?

いきなり飛びますね(笑)ラーメンによく行くんですよ。大学生と言えば、ですよね。一乗寺にラーメンストリートという、ラーメン屋が並んでいる通りがあるんです。そこの「ラーメン荘夢を語れ」が好きです。次郎系です!

—ジロリアンだ!!※ジロリアンとは、ラーメン次郎が大好きな人たちのこと。

チャーシューも分厚いですし、食べたあとは結構胃に来るんですけど。でも食べたくなっちゃうんです。立命館大学からだと距離的に端から端なので、頻繁には行けないんですが京都にいるうちに何度も行きたいです。

あとは、この建物にはないんですけど、もう1つの諒友館の方にある学食に「鉄板焼肉温泉卵」っていうのがあって、その料理だけお皿が違うんですよ。鉄板の上に、肉がぱーっと乗ってて、上にグリンピースとか野菜がちょんちょんっと乗っていて、温泉玉子がズドーンと落ちていて、それで300円なんです!ごはんを付けると380円ぐらいですね。

—京都にいる間に、ラーメンと鉄板焼肉温泉卵をたくさん食べてくださいね!思い残すことのないように!
さて、それでは最後の質問に。将来の大きな夢はありますか?

仕事で何十億ぐらいの契約を取ってみたいなと思います。それができたら、出世できるかな?って。あとは老後に北海道で、ゆっくり民宿をやってみたいですね。

—さっき教えていただいた「生存者ゼロ」という小説では、北海道が滅亡しちゃってましたけど……。

そうでしたね(笑)2回生の時に北海道に行ったんです。その時に、自転車やバイクで北海道を一周する人や、歩いたり、スケボー、リアカーで旅している人がとにかく多くて。そういう人達がやって来るような民宿ができたら面白そうだなと思ったんですよね。細々とやってみたいですねぇ〜。

—それもまた素敵な夢ですね。旅人になってお邪魔してみたいです!
どちらの夢も叶えられるよう、応援しています!楽しいお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!

「自分の学部と同じ棟だし、利便性が良いから」という理由でたまたま大学内の本屋でバイトを始めたという山本さん。そうは言いながらも、自分の学部に関係のある本は卒論のネタ探しも兼ねてこまめにチェックをしているというお話を聞けて、本屋さんでのバイト経験をうまくイカしているなぁと感心しました!私たちいか文庫としても、教科書販売がメインの本屋さんの話を聞くのが初めてだったのでとても新鮮でした!

「立命館大生に聞いた!キャンパス内でできる「本屋アルバイト」のメリットって?【いか文庫コラボ連載Vol.2】」のページです。デイリーニュースオンラインは、いか文庫本・書籍男子大学生立命館大学バイトカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る