天才テリー伊藤対談「紀里谷和明」日本の映画業界でヘンな噂が…!? (1/2ページ)
テリー 前作から約6年ぶりの新作ですけど、これだけ時間が空いた理由は?
紀里谷 いや、単純な話です。俺のところに監督のオファーがまったく来なかったんですよ。
テリー え~っ!? 俺はてっきり、たくさんのオファーがあるのに「これはやりたくない」って断ってるんだと思ってましたよ。
紀里谷 そんなこと、全然ないです。撮れるもんなら毎年1作撮りたいぐらいなんですから。
テリー それは意外だな。
紀里谷 まず最初に作った「CASSHERN」という映画で、俺の評判がものすごく悪かったんですよ。
テリー え、何でそんなことになっちゃったの?
紀里谷 映画の作り方もよくわからないまま、いきなりあんな大作を手がけたこともあるかもしれないんですが、現場が混乱して思うように動いてくれないので、大勢のスタッフのクビを切っちゃったんですよ。
テリー そうか、現場の人とソリが合わなかったと。
紀里谷 確かに自分も突っ走っちゃったところはあるかもしれないです。でも、しかたがないんですよ。キャストの方たちにも迷惑がかかるし、こっちはいいもの作らなきゃいけないって思ってやってるわけだから。
テリー よーくわかります。俺はテレビだけど、似たようなこといっぱいやって、2カ所出入り禁止になってる(笑)。
紀里谷 マジですか? 俺も似たようなもんですよ。それ以来、業界では「紀里谷はめんどくさい」「予算をオーバーする」「納期も守らない」って根も葉もない噂が立つようになったんですよ。そんなこと一度もないのに。
テリー 尾ヒレが付いて、どんどん噂が大きくなったんだ。