子育てにも使える!「指示待ち人間」にならない部下を育てる接し方

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子育てにも使える!「指示待ち人間」にならない部下を育てる接し方

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仕事をしていると「もうイヤ!どうして私の周りは指示待ち人間ばかりなの?」と嘆く人がいらっしゃいます。ですが、そもそも何故、指示待ち人間が出来上がってしまうのでしょうか?

今回は、誰かに何かを言われるまでやらない指示待ち人間にしないためのヒントをファイナンシャルプランナーの筆者がお伝えいたします。

■あなたや上司が優秀な人なら注意が必要

あなたや上司が優秀だと、自分のことを完璧にこなした上で、部下に対しても目配りが出来てしまいます。そうすると、「そこの処理はそうじゃない!」とか「手順が違う!」など色んなことが気になって仕方ない状態になります。

そして気づいてしまったからには注意をしてしまう。それこそが指示待ち人間をつくるキッカケになってしまうのです。指示待ち人間は、注意されたり怒られるのがイヤで仕方ないのです。だから、「そんなこと言わなくたって分かるだろ!」というようなことでも逐一確認し、言われていないことは一切やらないようになるのです。

■部下が対応してくれたのなら、まず感謝

例えば「取引先が来たら、一番高級なお茶を出してね」と指示していた場合、部下はきっとお茶を出そうとしてくれるでしょう。

でも、茶葉や湯呑みの種類が複数あったら、部下はきっとどれを使えばいいのか迷ってしまいます。「よし、これが一番高級そうだ!」と部下なりに判断して出したにも関わらず、間違えてしまい結局「ちゃんと指示したのに何で間違えるの!」と怒られる。よくあるパターンです。

そんな時には、まず「お茶を出してくれてありがとう。間違えちゃったの?大丈夫だよ。今度から一番高級なお茶セットは棚の左端に置いておこうか」と部下が対応してくれたことに感謝を伝え、大丈夫だと安心させ、上からではなく部下と同じ目線で次回以降の対策を考えてあげましょう。

こうすると部下は「間違えても大丈夫」という自信につながります。

■部下が質問してきたらチャンス

部下が「お客様からこう言われているのですが、どのように対応すればいいですか?」と質問してきた場合、「どう対応してあげたら、お客様が喜ぶと思う?」と聞き返してあげましょう。

そして、部下が良い提案をしたのであれば、出来る限り取り入れてあげましょう。的外れな提案をしても否定するような言葉(“でも”“しかし”“~なのに”“出来ない”など)と“答えそのもの”を言わず、あなたが考えている方向に上手く導いてあげましょう。

こうすることで、あなたの考えがだんだん部下に伝わるようになります。これを繰り返すうちに、考え方の共有が出来るようになり、やがて少し曖昧な指示であっても、あなたの意図を読み取って対応してくれるようになるでしょう。

■新入社員なら自由度をもたせる

もしあなたが新入社員の教育係などを経験するのであれば、絶対にミスをしてはいけないところだけを伝え、それ以外のところは自由度をもたせ、新入社員がどのように対応するか観察してみましょう。

ガチガチにルールを決めてしまうと、将来、テンプレート型の対応しか出来なくなってしまいます。最初から臨機応変さを育ててあげるのが指示待ち人間にしない秘訣です。

いかがでしたか? 上司と部下だけでなく、親子関係でも使える場面があったのではないでしょうか。既に指示待ち人間になってしまっていると改善するには長い期間かかりますが、将来あなたがラクするためにも諦めずに頑張ってくださいね。

(鍛治田祐子)

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※ Iakov Filimonov / Shutterstock

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