【最新AIの基礎知識②】山川先生、今ドキの人工知能ってどうやって作るんですか? (3/3ページ)

FUTURUS

そこで、『Brain-inspired Computing Architecture(ブレイン・インスパイアード・コンピューティング・アーキテクチャ)』というプログラム下で、個々のモジュールをみんなが共通して使え、交換したり入れ替えたりできるソフトウエア環境を模索しています。

また、同時にそこに集まる人々のコミュニティも作りたい、というのが目標ですね。>

■ 完成は15年後の2030年!?

そういった目標達成のために、どういったことをやられるんでしょうか?

山川さん、

<このアプローチを実行するには、人工知能の知識だけでなく、神経科学や認知科学、機械学習など広い分野での知識が必要なんです。

そのために、我々は、この団体の前身でもある『全脳アーキテクチャ勉強会』を2013年から行っています。いろんな分野の方に参加してもらうためです。

また、様々な機械学習モジュールを“繋げる”ソフトウエア開発などのために、ハッカソンの企画や開催も行っていきます。

今後は、同じようにオープンなアプローチをとっている、海外の組織とも連携を取りたいと思っています。

完成時期の目標は、15年後の2030年です。『汎用人工知能』を作るだけでなく、再来するかもしれない冬の時代にもしっかりと歩んでゆける、芯の強いAI開発人材を育てたいですね。

前述の通り、我々は開かれた“開発コミュニティ”を目指しています。是非、いろんな方々に参加してもらえれば、と思っています。>

多くの有志を募り『汎用人工知能』に挑む『全脳アーキテクチャ・イニシアティブ』。

現在、各種賛助会員や運営や研究のボランティアも募集中で、学生はもちろん、会社員だけど休日だけでも手伝いたい方などでもOKだそうだ。

興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか?

【取材協力】

※ 山川 宏 – ドワンゴ人工知能研究所
1965年生まれ。東京理科大、東京大学大学院での研究を経て、富士通研究所入社。
現在は、ドワンゴ人工知能研究所にて所長を務める。電気通信大学大学院情報システム学研究科客員教授。工学博士。
また、人工知能学会の副編集委員長にして汎用人工知能研究会主査。
専門は、人工知能、特に、認知アーキテクチャや概念獲得。

【参考・画像】

※ 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)

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