「紙パック式掃除機」の復権、今も根強い人気のワケ (1/2ページ)
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新しい機構の製品が登場し、それが爆発的に普及すると、それ以前の形式の製品は捨てられてしまうのか?
必ずしもそうなるとは言えない。むしろ旧型製品の使い勝手が再認識され、失われていたシェアがV字回復する場合もある。携帯電話がまさにそれだ。
スティーブ・ジョブズがiPhoneを開発してから、この世はまさに“スマホ時代”と呼ぶに相応しい状況となった。ところが日本では、今現在もフィーチャーフォンの人気が根強い。性能過多になりやすい、誤操作しがちといったような問題が判明してから「やっぱりガラケーがいい」という声も聞かれるようになったのだ。
それと同じことが、掃除機にも起きつつある。
■ サイクロン式VS紙パック式
サイクロン方式という掃除機の機構は、それ自体は第二次世界大戦前から存在する。
だが長らく忘れ去られていたサイクロン式掃除機を改良し、再び世に送り出したのがジェームズ・ダイソンという企業家だ。
もっとも、ダイソン社の見解では「サイクロン式掃除機は我が社の発明」ということになってはいるが。
サイクロン式掃除機を発売したダイソン社は、宣伝広告に惜しみない資金を投じた。
だがそれは見方を変えれば、従来の紙パック式掃除機に対する“ブラックプロパガンダ”でもあった。
あたかも紙パック式は時代遅れの代物のように、そしてサイクロン式はすべてにおいて紙パック式を凌駕しているように宣伝した。
しかし現状、サイクロン式は紙パック式を市場から駆逐できてはいない。それどころか日本の家電メーカーは、今も紙パック式の製品開発に力を入れている。
それはすなわち、紙パック式への大きな需要が健在ということだ。
■ 紙パック式の利点
ダイソンをはじめとした、サイクロン式掃除機を製造するメーカーは、「紙パックは交換の手間と費用がかかる」と語っていた。