【知ってた?】電球の口金サイズの「E」はエジソンのEだった

就活スタイル

【新・業界研究】身近なモノにまつわる秘話を公開!ニッポンもの物語[電球編]

時計、ペットボトル、鉛筆、ガム、ノートパソコン……我々の日用品はすごかった! ちょっとためになって、就活にも役立つ? 当たり前のモノにひそむ物語をご紹介します。第2回は「電球」です!

■エジソンが使った「京都の竹」

エジソンが発明した当時、「世界から夜をなくした」と言われた「電球」。実はこれも人類の技術の結晶なんです。

まず、電球はなぜ光るのでしょう? 光ると熱くなることから「何かが燃焼しているのでは?」と思ってしまいますが、それはちがいます。電球の中には「フィラメント」という糸状の器具が入っていて、これが光るのですが、もしこのフィラメントを酸素と酸化させて燃やしているとしたら、あっという間に燃え尽きてしまうでしょう。

電球は、電気でフィラメントを2000度~3000度に熱することで光るんです。鉄を高温で溶かすと赤く光りますよね? あれと同じです。なので電球は、内部を真空にする、もしくは内部に不活性ガス(酸素などと反応しにくいガス)を詰めたりしています。

ちなみにエジソンは、電球の原理を発明したものの、電球がすぐに「切れてしまう」ことに悩みました。何を使っても、熱でフィラメントが徐々に蒸発してしまうんです。たとえばフィラメントに木綿を使ってみたところ40時間以上もったと言いますが、これでは使い物になりません。そこでエジソンは長持ちするフィラメントを作るため、世界中から動物の毛なども含む約6000種類もの物質を集めたと言います。そして、最終的には京都・石清水八幡宮の竹が時間とコストのバランスがいい、と特定しました。わざわざ京都の竹だったあたりは神秘的ですね。

また、ご自宅に昔ながらの電球があれば、ぜひ中を見てみて下さい。フィラメントが螺旋状になっています。これは、電球の中になるべく長いフィラメントを入れ、より明るくしよう、という訳でこうなっているんですよ。

現在、フィラメントは高温に強いタングステンという金属が使われ、当時は数百時間だった寿命が、1千時間を超えています。しかしエジソンは偉大なので、電球の単位に彼の功績が残されているんです。電球の口金の大きさを表すとき『E-17』『E-26』といった単位が使われますが、この『E』はエジソンのEなんです。

■日本企業の世界貢献

その一方で、最近は消費電力の高い電球をなくそうという議論も進んでいます。国内メーカーの中にも、あえて白熱電球の生産を打ち切ってLEDに切り替えるなど、技術立国・日本の誇りにかけ、エコな灯りを普及している企業があるんですよ。

皆さんのまわりでも、たとえば信号を見ると、LEDの普及を実感できるかもしれません。たくさんの赤や緑の粒が光るように見えたら、LEDが使われている証です。でもなぜ、信号はたくさんのLEDで赤や緑に光らせているのでしょう? 答えは簡単。いままで信号は、まだ電球が切れていないうちに交換する必要がありました。万一、電球が切れたら、交通事故の原因になるからです。でもLEDに換え、たくさんの光の粒で赤や緑を表現すれば、ひとつが消えても用は足してくれます。

企業活動は、イコール、社会貢献なのでしょう。

取材協力:東芝ライテック株式会社 http://www.tlt.co.jp/tlt/

文●夏目幸明

夏目幸明プロフィール
「マネジメント、経営、技術の3つが見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材する経済ジャーナリスト。大学・専門学校で就活支援、マーケティングなどの講師をつとめる。講義は「資格の学校TAC」などで聞ける。facebookアカウント「夏目幸明」twitter「就活センセー・夏目幸明」。著書は「社長あるある」(朝日新聞出版社)など。

「【知ってた?】電球の口金サイズの「E」はエジソンのEだった」のページです。デイリーニュースオンラインは、夏目幸明ニッポンもの物語業界研究企業研究社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る