メリットだらけ!安産のために「マタニティヨガ」をしたい4つの理由
妊娠すると、これまでに美容や健康のために意識的に取り組んでいた方も、これまで以上にご自身の身体とお腹の赤ちゃんのために気を遣われることだと思います。
マタニティヨガもその一つで、筆者のヨガスタジオには、今までヨガをしたことなかった方が、「安産のためにヨガが良いと聞いて」と来られる方が多くいらっしゃいます。今は病院内でもマタニティヨガを実施している産院も多く見かけますよね。
ではなぜストレッチや運動ではなくヨガがお産の助けになるのでしょうか?
今日はヨガインストラクター兼アーユルヴェーダアドバイザーの筆者がマタニティヨガがお産にもたらす好影響についてお伝えします。
■ただのストレッチとは違う「ヨガ」ならではの効果とは?
アメリカのジョンズホプキンス大学の研究者が、膝骨関節炎患者もしくはリウマチ性関節炎患者を対象に8週間にわたって週2回のヨガクラスへの参加もしくは週1回の家庭でのヨガの練習を行ったところ、症状や気分の改善がみられたとの報告があったそうです。
ここで注目したいのが“気分の改善”です。
ヨガは単に身体を伸ばすストレッチとは違い、呼吸を深くすることに重点を置きます。日頃浅い呼吸で生活をしている私たち現代人にとって最初は深い呼吸はとても難しく感じます。
ですが、呼吸を深くすることによって自律神経が安定し、心が安定してきます。つまり気分が良くなるのです。
ヨガの効果は肉体的な柔軟性よりももっと内側の精神的な安定を得ることにあるため、その点においてストレッチや筋トレとは違い日常生活をより快適に過ごせる効果が高いと言えます。
■妊娠中のヨガのメリットとは?
では、妊娠中のヨガ、いわゆるマタニティヨガにはどんなメリットがあるのかをご紹介します。
(1)出産に必要な筋肉の強化
(2)関節の可動域を広げ出産をスムーズにする
(3)骨盤の歪みを整える
(4)気持ちをリラックスさせる
出産時に必要になる筋肉で、まず意識したい部分は“骨盤底筋群(こつばんていきん)”です。これは骨盤の下部にあるハンモック状の筋肉で、排便をする際にも使いますが、出産時にもとても重要な筋肉です。
マタニティヨガでは、ここを緩めたり、使ったりとご自身でコントロールできるように意識してポーズをとっていきます。
また柔軟性も重要なポイント。出産は長い人では3日かかるケースなどもあり、長時間分娩台で同じ姿勢でいると身体(特に股関節周り)の硬い方はその姿勢だけで疲れてしまいます。
出産が終わると筋肉痛になってしまったという話も耳にします。妊娠中にしっかり柔軟性をつけておくことで出産時に余分な筋肉の緊張や痛みを減らすことができます。
マタニティヨガで骨盤周りの筋肉(仙腸関節など)を緩めて骨盤を広げやすくしておくとお産がラクになるだけでなく、腰痛改善にも繋がります。
また、ヨガは良い姿勢を保つためのインナーマッスルを働かせますので、日常の姿勢がよくなり骨盤の歪みも改善します。骨盤が整うと赤ちゃんが産道をスムーズに通って来れるので安産に繋がりやすくなりますよ。
※写真は仙腸関節やお尻周りを緩めるのに適したポーズ(妊娠後期には仰向けができなくなりますのでまた違ったポーズでアプローチしていきます)
■マタニティヨガで得られるリラックス効果の大切さ
妊娠中はとても気分の浮き沈みが激しくなったり、妊娠後期になると「陣痛はどれくらい痛いのだろうか?」「赤ちゃんは健康に産まれてくかな」などと心配事で頭の中でいっぱいに。
そんな時にヨガをおこない、意識を身体と呼吸だけに向けることで余計な心配事から解放され、気持ちが楽になります。
身体だけでなく心のコントロールもできるようになると、お産の時にご自身でリラックスした状態へと導くことができ、焦ることなく赤ちゃんと一体になって幸せな気持ちで出産ができることだと思います。
いかがでしたか?
ヨガは身体を柔軟にするだけでなく、精神的な安定をはかる効果があるためリラックスしてお産を迎えることが可能です。
筆者も今年8月に出産を終えましたが、安定期に入ってから出産当日まで毎日ヨガをやっていました。そのおかげもあってなのか、頭が出たと思った途端に一気に全身つるんと出てきました。
ぜひ心と身体の健康のためにマタニティヨガを楽しんでみてください。
【参考】
※ Yoga Improves Arthritis Symptoms and Mood, Study Finds – JOHNS HOPKINS MEDICINE
【著者略歴】
※ Yuno・・・ヨガとアーユルヴェーダを専門とし、自身のスタジオWindhillを2015年港区白金台に設立。また今年出産を終えた1人のママとして、特に最近は妊婦や産後の身体についてを中心に学びを深める。ヨガやアーユルヴェーダを通じて妊婦さんや産後のママのサポートができるよう活動しております。
【画像】
※ Boris Bulychev / Shutterstock