中山美穂が芸能生活30周年で舞台デビュー!・・・舞台が転機となった芸能人・4選
生の舞台は役者にとって、ごまかしのきかない空間。いくらメディアで人気を得ていても、実際に舞台に出て散々に叩かれる役者もいるが、逆に舞台をきっかけに一皮むける芸能人もいるようだ。
●宮沢りえ・・・11歳でモデルデビューし、その存在そのものが特別だったりえは、歌手として女優としてトップアイドルの位置で仕事をしていた。しかし19歳で婚約解消問題を起こした後は、激やせ報道、りえママの存在など様々なバッシングから遠ざかるように、アメリカのサンディエゴへ移住。一時は芸能活動を休止していた時期もあった。ところが30歳になったりえは、演出家・野田秀樹の舞台に出演することがきっかけで自分の無力さを感じ、このままではいけないと奮闘。それから数年は舞台にばかり挑戦し続けたそうだ。今では実力を伴う美しい女優として、いっそう輝きを増している。
●柳楽優弥・・・映画「誰も知らない」では、いつまでも脳裏から離れない"印象的な瞳の少年"を演じ、当時14歳にして史上最年少でカンヌ国際映画祭・男優賞を受賞した柳楽。若くして一気に実力派俳優として有名になった。ところが、その急な加熱が10代の彼にとっては負担となりすぎたのか2008年には体調を崩し仕事を極力セーブするようになる。その渦中、更に自宅で安定剤を大量に服用し病院に運ばれたことから、「自殺未遂ではないか?」と騒がれたこともあった。自身のホームページでは『家族との口論が原因で自殺ではない』と公式発表されたものの、彼へのマイナスなイメージは払しょくされないままモデルの豊田エリーと結婚。メディアに姿を現すことがないままに時間は過ぎて行ったが、2012年、彼に転機が訪れる。蜷川幸雄演出の舞台「海辺のカフカ」で初舞台を踏んだ柳楽は、主人公を演じ大絶賛。彼にとって"演じる"ことの意味が見出されたのか、その後は映画やドラマで活躍し、どんどん深みのある俳優へと成長している。
●川栄李奈・・・2015年・夏にAKB48を卒業し、女優として活動していくことを発表した川栄。2014年のドラマ「ごめんね青春」(TBS系)では女優としての才能を発揮したものの、演技経験の少ない彼女が今年9月の初舞台「AZUMI幕末編」で初主演を果たすことには、世間もそう期待はしていなかったようだ。しかしながら、実際に幕を開けてみると彼女の舞台演技は素晴らしいと大絶賛。立ち回りからセリフまで見事だったようだ。
●吉高由里子・・・映画やドラマで活躍している彼女だが、吉高主演のNHKドラマ「花子とアン」では高視聴率を記録し、その年の大晦日には紅白歌合戦の司会を担当。その後しばらくは仕事をセーブしていたようだ。長い休業の後、彼女が女優復帰として選んだ作品は10月に公演された「大逆走」。吉高にとって初の試みである舞台への出演だった。物怖じすることなく、いつも自由な雰囲気のある吉高は、舞台でも同様。経験したことのない場所で、演じることの楽しさを噛みしめたに違いない。