【インドネシア市民と日本観光・前編】四季への憧れを胸に (1/3ページ)
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2011年は6万2,000人だったのに対し、2014年は15万9,000人。この数字は何を指しているかお分かりだろうか?
日本を訪れたインドネシア人観光客の数である。
2011年という年は、日本人にとってまさに地獄のような時期だった。東日本大震災が、あらゆる方面に巨大な影を落としたからだ。
「福島第一原発が爆発し、日本は放射能に汚染された。もはや日本を訪れるのは危険だ」
これが真実か否か、という問題ではない。風評が我が国の観光産業を大きく傷つけたということだ。
だが幸いなことに、2010年代はASEAN地域の経済成長が目覚ましい頃合いでもあった。特に、2億5,000万人の人口を有するインドネシアでは、もともとが親日的な国というのもあり、日本旅行がトレンドになっている。
風評被害のダメージは、インドネシア人観光客のおかげで回復しつつあるのだ。
■ 大盛況のトラベルフェア

11月20日から3日間に渡り、ジャカルタ市内のショッピングモールで“ジャパン・トラベルフェア”が開催された。
これは言わば、旅行商品の即売会で、観光関連各社の臨時ブースには大勢の来客が押し寄せた。インドネシアの消費者は、これと思ったものを即断で購入する。このイベントでも様々なツアープランや航空券が飛ぶように売れた。
日本には四季があり、夏はインドネシアと変わらず高温多湿だが、冬には雪が降る。秋には紅葉というものが見られ、そして春に桜が咲く。日本人にとっては当たり前の自然現象だが、インドネシア人にとっては夢にまで見た異国の幻想的な風景なのだ。
そして、経済先進国日本を象徴するインフラ整備も観光の見どころとなっている。JRが外国人向けに発行する特別乗車チケット“ジャパン・レールパス”も、このイベントでは大変な注目を集めた。