我々の思っているイメージとは異なる、現代のテロリズムに関する意外な5つの事実 (4/5ページ)

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 2009年、米ジョージ・メイソン大学は、1968年以降に発生した457件の組織的テロ運動を分析し、過激派が国家を制圧した例はなく、94%が自身の掲げる目標を1つたりとも達成できていないことを明らかにした。

 確かにこの研究はやや時代遅れである。おそらくはISISがその傾向を覆し、中東に半国家的な存在を作り上げることに成功したと論じられるだろう。

 しかし、全体的な傾向としては未だ正しい。IRAは数十年も戦いを続けてきたが、北アイルランドは現在でもイギリスの一部だ。これまでの数知れない爆破事件や銃撃事件によって、アメリカ政府が倒れることはなかった。1990年代後半にはコロンビア政府打倒間近と言われたFARCでさえ、現在では武装解除を視野に入れている。彼らの期待に反して、テロリズムは目標実現の近道とはなりえない。・1. テロの目的は布教やイデオロギー拡大だけではない


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 テロリストが罪もない人々を殺める理由を説明する上で、2つの基本的な考え方がある。1つは、テロリストは単純に悪であり、人の殺傷を楽しむというものだ。もう1つは、テロリストは暴力的な手段によってイデオロギーや宗教を広めようとしているというものだ。後者に関しては、間違いなく正しいのだろうが、研究からはそれがテロリスト精神のごくわずかな部分しか占めていないことが明らかとなっている。

 米オハイオ州立大学で、USを標的とした52のイスラム系過激派を調査したところ、その動機の中で圧倒的に多かったものは復讐であることが判明した。大部分のテロリストは、イスラエルを支持するアメリカを罰するため、あるいは単にアフガニスタンやイラクでの戦争行為への怒りゆえにテロ行為に訴えているという。

 また、米ミシガン大学の研究からは、一般的に若い男性で構成されるテロリストのほとんどは、冒険、仲間意識、地位、女性を求めてテロ組織に参加していることが明らかとなった。
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