美人女子アナを政治家の愛人に 「性賄賂」の実態 (1/2ページ)

新刊JP

『権力闘争がわかれば中国がわかる―反日も反腐敗も権力者の策謀』(さくら舎/刊)
『権力闘争がわかれば中国がわかる―反日も反腐敗も権力者の策謀』(さくら舎/刊)

 いつの世も権力を求めて争うのは人の常。
 特に政治の場での権力闘争は激しければ激しいほどメディアの注目の的となり、ゴシップとして報じられる。
 その最たる例が中国だ。長年、ジャーナリストとして中国の表に出ない実情を取材してきた福島香織さんは、著書『権力闘争がわかれば中国がわかる―反日も反腐敗も権力者の策謀』(さくら舎/刊)で、「年がら年中権力闘争をして、経済や社会の安定、外交などに大いに悪影響を与えてきた」として、中国政界における権力闘争の激しさを指摘している。
 興味深いのは、その闘争が政治家だけでなく、政治家を取り巻く人々も巻き込んでいる点だ。

■権力者の元に女性を提供「性賄賂」の実態
 CCTV(中国の国営テレビ局「中国中央電視台」)は、かねてから中国共産党中央の政治家の妻や愛人の一大供給源とされてきた。そこにいるキャスターは才色兼備の野心家揃い。権力者、あるいはこれから権力者となる人物の妻となる「玉の輿」を狙って競い合っているという意味では、これも一種の権力闘争だろう。
 今年6月、温家宝時代に公安部長を務めた周永康が汚職問題で失脚したというニュースは日本でも報じられたが、周といえば「百鶏王」とあだ名されるほど、その絶倫たる精力は知れ渡っていた。党内で大きな影響力を誇っていた周の機嫌を取ろうと、当時CCTVの副局長だった李東生の手によって、同局から多くの美女が周に「性賄賂」として提供されたという。
 沈冰、賈暁、葉迎春らは皆、周のもとに差し出されたCCTVの美人キャスターだったが、特に葉と沈が彼を取り合って争った。

 こんなエピソードがある。ある日、沈の上司のもとに「沈冰は清純な見かけをしているが、その実非常なアバズレである」という旨の告発の電話がかかってきた。また別の部署には「CCTVには高級娼婦チームがいる。沈冰らである」と電話がかかってきたという。
 沈らが犯人探しとしたところ、どうやらその電話の主は、当時CCTVの看板キャスターだった葉らしいということがわかってきた。

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