【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]第7話(前半)「つまりそういうことです」 (2/3ページ)
買う前に必要なものか、繰り返し使うものかをしっかり考慮します」
山田「わ、私だって買う前に考慮しますよ」
藤沢「考慮していたらウォーキングの本など買っていないと思うのですが?」
山田「そ、それは・・・たまたま」
藤沢「先ほど捨てたゴムバンドは?」
山田「う・・・」
藤沢「考慮していれば物も増えないし、無駄遣いもしないですむわけです」
山田「で、でも月日が経てば確実に物は溜まっていくわけでしょう?藤沢さんの家は物が溜まらないんですか?」
藤沢「はい。ちゃんと要らないものは捨てていますから」
山田「だって考慮したうえで必要だから買ったんでしょう?それが要らないって・・・え?藤沢さん、バカなんですか?」
藤沢「殴りますよ?」
山田「だ、だって~」
藤沢「必要だったものも、中には時が経てば要らなくなっているものとか使えなくなったものとかあるでしょう」
山田「例えば?」
藤沢「一番買い換える頻度が多いのは服関係ですかね」
山田「え・・・なんでですか?」
藤沢「古くなっただるんだるんのスウェットを着ている先生にはわからないかも知れませんが、スーツやシャツは毎日着てたら痛んで見栄えが悪くなってくるんです」
山田「はぁ」
藤沢「会社内や会社外でいろんな人と会うわけですから、見た目にはやはり気を遣います」
山田「そうなんですか?」
藤沢「そうなんです!じゃあ先生の担当がスーツを着て清潔感のある見た目をしている人と、頭ボサボサでスウェット姿の人だったら、どちらに自分の原稿を預けたいと思いますか?」
山田「出来れば、スーツの人で」
藤沢「それはなぜ?」
山田「だってスウェットの人はだらしなさそうなんで、原稿がちゃんと雑誌に載るか不安ですもん」
藤沢「つまりそういうことです。