【決定版】見なきゃ損! 死ぬまでに見たい名作・傑作アニメのおすすめ20選

学生の窓口

アニメファンの多い日本ではこれまで綿密に練られたストーリー、アニメーションならではの表現を採用した素晴らしい作品が数多く作られてきました。ドラマや実写映画に負けない傑作はいくつも存在しており、見ないなんて絶対に損!! というわけで、今回はおすすめの名作・傑作アニメ20本をご紹介します。

おすすめの名作・傑作アニメ1.電脳コイル

舞台は、街のどこからでもネットに接続でき、様々な情報を表示する機能を備えた“電脳メガネ"を、ほぼすべての子どもたちが持っている202X年の世界。

小学6年生の小此木優子(おこのぎ・ゆうこ)は夏休み直前、神社仏閣が建ち並ぶ古都でありながら、最新の電脳インフラを持つ『大黒市』に引っ越すことに。そこで同じ"ユウコ"という名前を持つ天沢勇子(あまさわ・ゆうこ)をはじめとした個性豊かなキャラクターたちと出会い、電脳空間で起こる不思議な出来事を体験する…。

現代よりも少し未来の世界を描いたSFアニメ。物語の鍵を握る『電脳メガネ』は、装着すると実際の景色とそのバーチャル映像を重ねて映し出すことができる架空のウェアラブルコンピューターです。ゲームや電脳ペットの飼育などができ、違法ソフトを使用してビームを発射する、なんてことも可能。世界観がよく作りこまれており、造語や架空のアイテムが多数登場。物語の随所に伏線が張られています。序盤はほのぼのとした作風ですが、徐々にシリアスになり骨太なストーリー展開が楽しめます。

≪作品概要≫
原作:磯光雄
監督:磯光雄
脚本:磯光雄
キャラクターデザイン:本田雄
アニメーション制作:マッドハウス
放送期間:2007年5月12日~12月1日

おすすめの名作・傑作アニメ2.うさぎドロップ

30歳独身の主人公、河地大吉(かわち・だいきち)は祖父の葬儀に行き、6歳の少女・鹿賀りん(かが・りん)と出会う。りんはなんと祖父の隠し子で、大吉にとっては叔母にあたる親類だった。

りんの引き取り先を決める親族会議が行われるが、話し合いのふりをしながら、互いに責任を押し付けあっている一同の様子を見かねた大吉は、子どもが苦手であるにもかかわらず、引き取ることを宣言してしまう。何を着せればいいのか、食事はどうしたらいいのか、保育園はどうしたらいいのか。何も分からないなか、大吉とりんの共同生活が始まった…。

突然、パパになってしまった男が初めての育児に奮闘する日常系アニメ。水彩画風の優しいタッチの作画と相まって、ほのぼのとした暖かい空気感が味わえます。また一方で、親になることの大変さ、家族の絆などを描いたドラマティックな側面も。無邪気なりんのかわいらしさに癒やされつつも、シリアスなシーンでは思わず考えさせられ、感動してしまうハートフルな作品です。

≪作品概要≫
原作:宇仁田ゆみ
監督:亀井幹太
シリーズ構成:岸本卓
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン:山下祐
音楽:松谷卓
アニメーション制作:Production I.G
放送期間:2011年7月7日~9月15日

おすすめの名作・傑作アニメ3.ぼくらの

舞台は近未来の日本。夏休みに自然学校にやってきた15人の少年少女は、ココペリと名乗る謎の男と出会った。ココペリから「子どもたちが巨大ロボで敵を倒し、地球を倒す」というゲームに誘われ、宇白可奈を除く14人が契約を結んでしまった。しかし、それはただのコンピューターゲームではなく、自身の命を賭けなければならないものだった。

契約した子どもたちが乗るロボット「Zearth」(ジーアス)は人間の生命力で動き、戦闘を一度行うたびに操縦者は死ぬ。また、敵に勝てなかった場合、地球は破壊される。全人類の命を賭けたこのゲームの目的とはいったい…?

中学生の子どもたちが己の生命を捨てて戦う極限状況を描いたSFメカアクション。「鬱アニメ」として紹介されることの多いハードな設定で、視聴者に対して生命や人間が持つ家族や社会とのつながりの意味を問いかけます。残酷な描写はないものの、一度見たら忘れることのできない衝撃作。

≪作品概要≫
監督:森田宏幸
キャラクターデザイン:小西賢一
音楽:野見祐二
アニメーション制作:GONZO
製作:イズミプロジェクト
放送期間:2007年4月~9月

おすすめの名作・傑作アニメ4.BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)

日本の商社「旭日重工」に務めるサラリーマン岡島緑郎(おかしま・ろくろう)は、会社の機密ディスクを運ぶ任務の途中、南シナ海で「ラグーン商会」に誘拐されてしまう。機密漏洩を懸念した旭日重工は岡島を見捨て、傭兵派遣会社「エクストラ・オーダー」に襲撃を依頼した。

ラグーン商会は、圧倒的な戦力を持つエクストラ・オーダーによって追いつめられる。生命の危機に陥った岡島は自分を誘拐したラグーン商会に作戦を提案し、この状況を打破。日本には戻らず「ブラック・ラグーン号」に搭乗する見習い水夫として危険な任務へと赴くようになる…。

タイの架空の都市「ロアナプラ」の裏社会を舞台に、銃や爆弾などが多数登場するハードボイルドなアクション作品。無法地帯で生きる一癖も二癖もある個性的なキャラクターが次から次へと登場し、スカッとする爽快なバトルシーン、クサいセリフがとにかくカッコいい! 人間の本質、社会の矛盾に気付かせてくれるストーリーは、非日常的な世界だからこそのもの。

≪作品概要≫
原作:広江礼威
監督:片渕須直
シリーズ構成:片渕須直
脚本:片渕須直
キャラクターデザイン:筱雅律
メカニックデザイン:木村雅広
アニメーション制作:マッドハウス
放送期間:2006年4月8日~6月24日(第1期)、2006年10月2日~12月18日(第2期)

おすすめの名作・傑作アニメ5. カウボーイビバップ

時は2071年。約50年前に月面で起きた大事故によって地球は死の星となり、人類は太陽系内に生活圏を広げる宇宙開拓時代を迎えていた。治安対策として、指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ(通称:カウボーイ)が活躍している。

かつてチャイニーズマフィアに属していた主人公・スパイク、元敏腕刑事のジェットは惑星間漁船を改造した「ビバップ号」に乗り、賞金稼ぎを探して太陽系を旅していた…。

ハイレベルな作画によって演出される迫力満点のアクションシーン、ジャズやテクノ、ブルースをはじめとした多彩なBGMによって、アダルトな雰囲気が漂う独特の世界観を構築した作品。基本的には1話完結で、それぞれのエピソードでハードボイルドを中心にサスペンスやコメディー、サイバーパンクなどが楽しめる構成になっています。

1998年に公開された作品ながら人気は今なお健在で、2009年にはキアヌ・リーブス主演でハリウッド映画化されることが発表されました。残念ながら、資金面などの事情からなかなか進んでいないようです。

≪作品概要≫
原作:矢立肇
監督:渡辺信一郎
シリーズ構成:信本敬子
キャラクターデザイン:川元利浩
メカニックデザイン:山根公利
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:サンライズ
製作:サンライズ、バンダイビジュアル
放送期間:1998年4月3日~6月26日(テレビ東京)、1998年10月23日~1999年4月23日(WOWOW)

おすすめの名作・傑作アニメ6. 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

舞台は情報ネットワークの高度化により、犯罪が複雑化の一途を遂げている西暦2030年の世界。「公安9課」、通称・攻殻機動隊は犯罪の芽を捜し出し阻止する目的で、内務省直属の独立防諜部隊として設立された。

幼い頃に脳と脊髄の一部を除く全身を義体化(サイボーグ化)した草薙素子(くさなぎ・もとこ)を実質的なリーダーとして、公安9課はサイバー犯罪の捜査やテロの抑止、汚職摘発などさまざまな任務を遂行。やがて、「笑い男」というハッカーの存在にたどりつく…。

人間の身体が機械に置き換えられる未来の世界を通じて、魂や自我、意識などの精神的な存在を浮き彫りにし、克明に描いたSFアニメ。

原作は士郎正宗氏の漫画。数々の映画やアニメに影響を与えたとされており、このほかにも「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「攻殻機動隊 ARISE」などの劇場版アニメが登場しています。また、2016年にはハリウッド版実写映画の撮影も行われる予定。

≪作品概要≫
原作:士郎正宗
監督:神山健治
シリーズ構成:神山健治
脚本:神山健治、藤咲淳一、櫻井圭記
佐藤大、菅正太郎、寺戸信寿
キャラクターデザイン:下村一
メカニックデザイン:寺岡賢司、常木志伸
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:Production I.G
放送期間:2002年10月1日~2003年11月30日

おすすめの名作・傑作アニメ7. プラネテス

舞台は、月面の資源開発が商業規模で行われるほど宇宙開発が進んだ西暦2070年代。高々度旅客機との衝突事故をたびたび起こすデブリ(宇宙ゴミ)の存在は、社会問題となっていた。主人公・星野八郎太(ほしの・はちたろう)、人呼んで「ハチマキ」は、宇宙ステーションでその回収を行うサラリーマンの宇宙飛行士だった。

デブリ回収は利益のあがらない仕事で、八郎太の務めるデブリ課は社内で「半人前」「半端者」などの皮肉を込めて「半課」と呼ばれていた。八郎太はデブリ回収は意味のある仕事だと自分に言い聞かせながら、自分の宇宙船を手に入れる夢と思い通りにならない現実の狭間で思い悩む…。

宇宙が身近な存在になった近未来の世界を、宇宙で働く一般企業のサラリーマンを通じて表現したSFアニメ。企業ではありがちな人間関係の問題から貧困や紛争、テロといった国家規模の問題まで生々しく描いています。

タイトル「プラネテス」は古代ギリシア語で「惑う人」「惑星」を意味する言葉で、英語の「planet」の語源です。

≪作品概要≫
監督:谷口悟朗
シリーズ構成:大河内一楼
キャラクターデザイン:千羽由利子
メカニックデザイン:高倉武史、中谷誠一
アニメーション制作:サンライズ
製作:サンライズ、バンダイビジュアル、NHKエンタープライズ21
放送期間:2003年10月4日~2004年4月17日

おすすめの名作・傑作アニメ8. CLANNAD(クラナド)

主人公・岡崎朋也(おかざき・ともや)は学校生活を楽しむことができず、無気力な生活を送る進学校の高校3年生。バスケットをケガで断念してから不良となり、毎日のように遅刻を繰り返して校内では浮いた存在になっていた。

ある日、朋也は学校へと続く坂道の下で、古河渚(ふりかわ・なぎさ)と出会う。幼少期から病弱で、長期欠席による出席日数不足のため、高校3年生時に留年してしまったという。仲の良かった友人や教師は学校からいなくなっており、クラスでは孤立している。それでも渚は学校のことが好きで、前年度に廃部した演劇部の復活を望んでいた。朋也は、自分と同様に孤独な境遇に陥っている渚に協力することに…。

原作は「CLANNADは人生」という一文でも知られる、いわゆる「泣きゲー」に属する恋愛アドベンチャーゲーム。ゲーム版にアレンジを加えたストーリーになっているものの、落涙必至の展開は健在です。人と人との絆をテーマに、それぞれのキャラクターの内面を深掘りした感動作。

≪作品概要≫
原作:Key
監督:石原立也
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクターデザイン:池田和美
音楽:折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
アニメーション制作:京都アニメーション
放送期間:2007年10月4日~2008年3月27日(第1期)、2008年10月2日~2009年3月26日(第2期)

おすすめの名作・傑作アニメ9. STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)


舞台は2010年の日本。重度の厨二病を持つ岡部倫太郎(おかべ・りんたろう)と橋田至(はしだ・いたる)、椎名まゆり(しいな・まゆり)が所属する発明サークル「未来ガジェット研究所」は秋葉原を拠点に活動し、日々、使い道の分からない発明品を作り出していたが、ある日、偶然にも携帯メールを過去に送ることができるタイムマシンを開発してしまう。

世紀の大発明に嬉しくなり、彼らは興味本位で過去への干渉を繰り返すが、これは予想を越える大きな影響をもたらしてしまった。岡部は世界を巻き込む悲劇を回避するために、孤独な戦いを強いられることとなる…。

2009年に発売されたゲームを原作とし、TVアニメ「カオス;ヘッド -CHAOS;HEAD-」と共通した世界観を持つ作品。SFではおなじみのタイムスリップを題材にしていますが、タイムトラベラーを自称し未来予知を行った「ジョン・タイター」などのオカルト的な要素も魅力のひとつ。膨大な伏線をしっかり回収する緻密なシナリオは必見です。

≪作品概要≫
原作:5pb./Nitroplus
監督:佐藤卓哉、浜崎博嗣
小林智樹(SPECIAL)
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝、横谷昌宏、根元歳三
キャラクターデザイン:坂井久太
音楽:阿保剛、村上純
アニメーション制作:WHITE FOX
放送期間:2011年4月~9月

おすすめの名作・傑作アニメ10. ピアノの森

ピアニストを目指す小学生、雨宮修平(あまみや・しゅうへい)は、転校初日にクラスメートたちから度胸試しをけしかけられる。それは「森に捨てられたオバケピアノを弾いてくること」。そのピアノをよく知っているという、同級生の一ノ瀬海(いちのせ・かい)の助けで森に向かった修平は、三歳から森のピアノで遊んでいたという海の、すばらしい演奏に心震わせる。

複雑な生い立ちを背負った海、ピアノに対する修平の想い、森のピアノの秘密、そしてミステリアスな音楽教師。森のピアノをめぐってさまざまな人々が絡み合い繋がっていくなか、海と修平も互いの演奏を通じて心を通わせていくが――。

原作は一色まことによるコミックス。発表する媒体を変えつつも、18年という長期に割ったって連載が続き、単行本は26巻で完結となりました。2008年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞しています。

2007年にアニメーション映画として公開された、本作の監督は小島正幸。過去には、同じく一色まこと原作『花田少年史』や、浦沢直樹原作『MASTERキートン』『MONSTER』などのTVアニメを手がけています。

かなめとなるピアノ演奏には、ソ連出身の世界的ピアニストであるアシュケナージを起用。彼の指名によって、音楽監督は海外オーケストラからの信頼も厚い篠原敬介がつとめました。

声優陣も上戸彩、神木隆之介、宮迫博之、池脇千鶴と実力のある有名人がズラリ。それぞれの個性を活かしながらも、キャラクターの特徴をきっちりとおさえて熱演しています。

マッドハウスの手掛ける美しいアニメーション、白組の手掛ける繊細なCG、と映像も見どころがたくさん。美しい音楽と映像に、何度でも繰り返し見たくなる作品に仕上がっています。

≪作品概要≫
原作:一色まこと
監督:小島正幸
キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる
CG制作:白組
音楽:篠原敬介
ピアノ演奏:ウラディーミル・アシュケナージ
アニメーション制作:マッドハウス
製作:「ピアノの森」製作委員会
配給:松竹
放送期間:2007年7月21日公開

おすすめの名作・傑作アニメ11. 夏目友人帳

幼少の頃から妖怪を見る能力を持つ夏目貴志(なつめ・たかし)は、ある日、祖母の遺品の中から「友人帳」を見つける。それは妖怪を子分にする際に使用する契約書で、祖母が名前を奪った妖怪の名前が書き込まれていた。以来、名前を取り戻そうとする妖怪たちに狙われるようになってしまう。

夏目は用心棒を自称する妖怪・ニャンコ先生とともに、妖怪に名前を返す日々を送り、人間の友人との絆を深めながら、妖怪たちとの出会いと別れを繰り返していく…。

基本的に1話完結で、新しい妖怪が次から次へと登場しますが、ストーリーはどちらかと言うと日常系に近く、ほっこりとしたムードのアニメ。人間にも妖怪にも感情移入してしまう夏目の繊細さだけでなく、優しいタッチの作画もその雰囲気を醸し出しています。

それぞれに個性を持ち、人間味(?)のある妖怪たちの姿は時にかわいらしく、時に切なく、見ていると自然と優しい気持ちが湧いてきてしまいます。

≪作品概要≫
監督:大森貴弘
シリーズ構成:金巻兼一
脚本:金巻兼一、荒木憲一、高木登
関島眞頼、加賀未恵
キャラクターデザイン:高田晃
音楽:吉森信
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
放送期間:2008年7月7日~9月29日

おすすめの名作・傑作アニメ12.化物語

西尾維新氏による「〈物語〉シリーズ」と呼ばれるファンタジー小説をアニメ化する「西尾維新アニメプロジェクト」の1つとして発表された作品。21世紀初頭の日本の田舎町を舞台に、吸血鬼の能力を持つ高校3年生・阿良々木暦(あららぎ・こよみ)が怪異に憑かれて体重を失った戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら・ひたぎ)、片腕が獣になった神原駿河(かんばる・するが)らに出会い、助けるというストーリーです。

「化物語」のほかに、「偽物語」「猫物語(黒)」「憑物語」「終物語」などがシリーズとして公開されており、今後「暦物語」も制作される予定。

数々の美少女が登場し、阿良々木に対して特別な感情を抱くハーレム的な展開だけでなく、実写やCGによる演出を採用した芸術的なアニメーション、全編にわたって漂う不思議な雰囲気などで人気を集めています。

脚本では原作をほぼ忠実に再現しており、言葉遊びを取り入れた西尾維新氏独特のセリフ回しも魅力のひとつ。個性的なキャラクターたちの掛け合いはテンポがよく、会話劇として楽しむこともできます。

≪作品概要≫
原作:西尾維新
監督:新房昭之
シリーズディレクター:尾石達也
シリーズ構成:東冨耶子、新房昭之
キャラクターデザイン:渡辺明夫
音楽:神前暁
アニメーション制作:シャフト
製作:アニプレックス、講談社、シャフト
放送期間:2009年7月3日~9月25日(テレビ放送)、2009年11月3日~2010年6月25日(web配信)

おすすめの名作・傑作アニメ13. 魔法少女まどか☆マギカ


中学2年生の平凡な少女・鹿目まどか(かなめ・まどか)はある夜、不思議な夢を見る。怪物と魔法で戦う少女、「僕と契約して、魔法少女になってよ!」と話す謎の生物が登場するものだったのだが、翌朝、学校にやってきた転校生・暁美ほむらがその少女と瓜二つだったのだ。

ほむらは初対面にもかかわらず、まどかのことを知っており、魔法少女になってはならないと警告。放課後、まどかと親友・美樹さやか(みき・さやか)は謎の声に導かれて、夢の中で見た生物・キュゥべえと、それを殺そうとする転校生の暁美ほむら(あけみ・ほむら)を目撃する…。

ニトロプラスのシナリオライター・虚淵玄氏が脚本を務めたファンタジーアニメ。願い事を1つ叶えることと引き換えに、魔法少女となり命を賭けて魔女と戦う女の子たちを軸にストーリーが進みます。

魔法少女という題材、ふんわりした画風のイラストとは正反対とも思える、ダークで先の読めない展開で有名。魔女との戦闘シーンはまるで残酷なおとぎ話のようで、「メルヘンホラー」とも呼ばれる独特な世界観を構築しています。

≪作品概要≫
原作:Magica Quartet
監督:新房昭之
シリーズディレクター:宮本幸裕
脚本:虚淵玄
キャラクターデザイン:蒼樹うめ(原案)、岸田隆宏
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト
製作:Madoka Partners、毎日放送
放送期間:2011年1月7日~4月22日

おすすめの名作・傑作アニメ14.SHIROBAKO

タイトル「SHIROBAKO」は、制作会社が納品する白い箱に入ったビデオテープを指す映像業界の用語に由来。アニメーション同好会に所属する宮森あおい(みやもり・あおい)、安原絵麻(やすはら・えま)、坂木しずか(さかぎ・しずか)、藤堂美沙(とうどう・みさ)、今井みどり(いまい・みどり)の5人は、いつか一緒に商業アニメを作ろうと誓い、実際にアニメ業界に入るというストーリー。制作進行やアニメーター、声優、脚本家など、それぞれのポジションで奮闘します。

クリエイティブな仕事ゆえに生じる葛藤や挫折、仕事仲間との衝突など、アニメ業界の日常を表現している群像劇です。一生懸命、仕事に取り組むキャラクターたちの姿を通じて、アニメ制作の楽しさや苦しさ、プロのかっこよさが伝わってきます。キャッチコピーは "アニメーション業界の今が、ここにある。"

アニメ制作の過程全般を描いており、アニメ好きなら普段楽しんでいる作品がどうやって作られているのか知るきっかけにもなります。30分のアニメ作品を作ることがどれだけ大変なことなのか実感できるはず。

≪作品概要≫
原作:武蔵野アニメーション
監督:水島努
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン:ぽんかん8(原案)
関口可奈味
音楽:浜口史郎
アニメーション制作:P.A.WORKS
放送期間:2014年10月9日~2015年3月26日

おすすめの名作・傑作アニメ15.やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

過去のトラウマからひねくれた性格を持ち、「ぼっち生活」を送っていることを誇りとする高校生・比企谷八幡(ひきがや・はちまん)は、「青春とは嘘であり、悪である」と題する作文を書いたせいで、生活指導担当教師である平塚静(ひらつか・しずか)によって「奉仕部」に強制的に入部させられる。それは生徒の自己改革を促し、悩みを解決する手助けを行う相談所のような活動を行うものだった。

そこで比企谷は、非の打ち所のない美少女の雪ノ下雪乃(ゆきのした・ゆきの)、クラスの上位カーストに属するギャルの由比ヶ浜結衣(ゆいがはま・ゆい)と出会うこととなるが…。

社交性や個性がないキャラクターを主人公に据えた、いわゆる「残念系青春ラブコメ」の作品。原作となったライトノベルは、「このライトノベルがすごい! 2014」にて作品部門1位を受賞。また、2015年には作品部門だけでなく、「好きな男性キャラクター部門」「好きな女性キャラクター部門」「好きなイラストレーター部門」でも1位を獲得して4冠を達成しました。

≪作品概要≫
原作: 渡航
監督:及川啓
シリーズ構成:菅正太郎
キャラクターデザイン:田中雄一
音楽:石濱翔、高橋邦幸
アニメーション制作:feel.
放送期間:2015年4月~6月

おすすめの名作・傑作アニメ16. ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

「大断絶」と呼ばれる戦争によって荒廃してしまった未来の世界。15歳の空深彼方(そらみ・かなた)は幼い頃、打ち捨てられた廃墟で迷子になり、トランペットを持つひとりの女性兵士と出会った。軍に入隊すればトランペットが吹けると思い込み、彼女は軍に入隊した。

空深は、第1121号要塞(通称:時告げ砦)に駐屯する、女性5人しかいない小さな部隊に配属された。1台しかない戦車も動かないような戦略的な価値のない部隊で、空深は仲間や街の人々との交流を深めていく…。

軍隊、戦争といった重々しいテーマを扱っているものの、基本的には思春期の女の子の日常を描いています。大きな戦争により文明が衰退し、現代的なテクノロジーが失われた世界の退廃感、それと対照的に優しいキャラクターたちが醸し出すほのぼのとした雰囲気が魅力。スピーディーな展開はあまりありませんが、作品の世界にゆったりと浸って楽しむことができるはず。

≪作品概要≫
原作:Paradores
監督:神戸守
シリーズ構成:吉野弘幸
脚本:吉野弘幸
キャラクターデザイン:岸田メル(原案)、赤井俊文
メカニックデザイン:石垣純哉
音楽:大島ミチル
アニメーション制作:A-1 Pictures
放送局:放送局参照
放送期間:2010年1月4日~3月22日

おすすめの名作・傑作アニメ17. 東のエデン


大学の卒業旅行でアメリカ、ホワイトハウスを訪れた森美咲(もり・みさき)は、偶然出会った同い年の滝沢朗(たきざわ・あきら)の機転によりピンチを脱する。しかし、滝沢はなぜか全裸で記憶喪失。拳銃と82億円もの電子マネーが入った携帯電話以外、何も持っていなかった。

森とともに日本に帰国した後、滝沢は自分の正体を探り始め、日本を救えなければ自分の命を失う「セレソンゲーム」に参加させられていることに気付く…。

近未来の世界を舞台にしたサスペンス・アクション。ニートやロストジェネレーションなどの社会問題に焦点を当てて閉塞感に満ちた現代日本を描いており、大きな話題を集めました。キャッチコピーは「この国の"空気"に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」。監督は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を手掛けた神山健治氏で、同シリーズの前時代にあたる作品だとされています。一部には、両作で共通に採用されている設定も。

≪作品概要≫
原作:神山健治
監督:神山健治
シリーズ構成:神山健治
キャラクターデザイン:羽海野チカ(原案)、森川聡子
音楽:川井憲次
アニメーション制作:Production I.G
放送局:フジテレビ
放送期間:2009年4月9日~6月18日

おすすめの名作・傑作アニメ18. serial experiments lain(シナリオエクスペリメンツ・レイン)

舞台はコミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及し、ネットを通じた交流が当たり前になった時代。女子中学生の岩倉玲音(いわくら・れいん)は、なぜか自殺した同級生の四方田千砂(よもだ・ちさ)からのメールを受け取ってしまう。肉体を捨て、"リアルワールド"からはいなくなったものの、"ワイヤード"と呼ばれる電脳世界で今なお生きているという。

玲音はこのメールに興味を持ち、四方田と話してみたいという思いから最新式の「NAVI」を入手。それ以来、奇怪な事件に巻き込まれていく…。

現実世界と電脳世界との交錯を通じて、人間の複雑な精神世界を描いています。3DCGや実写を交えたアニメーション、哲学的と言っても過言ではない難解なストーリー、コンピューター用語の多用など前衛的な作風が特徴。アニメとゲーム、雑誌連載企画が同時に行われ、当時はまだ珍しかったメディアミックスも実施されました。

≪作品概要≫
原作:原案:production 2nd.
監督:中村隆太郎
シリーズ構成:小中千昭
キャラクターデザイン:岸田隆宏
音楽:仲井戸'CHABO'麗市
アニメーション制作:トライアングルスタッフ
製作:PIONEER LDC
放送局:テレビ東京系列
放送期間:1998年7月6日~9月28日

おすすめの名作・傑作アニメ19. 十二国記

中嶋陽子(なかじま・ようこ)はどこにでもいる優等生タイプの女子高生だったが、学校や家庭では疎外感に悩まされ、居場所のなさを感じていた。ある日、学校にいる陽子のもとに「ケイキ」と名乗る謎の青年が現れた。

現代人とは異なる服装をしているケイキは陽子のことを主と呼び、彼女のことを探していたとさえ言う。さらに謎の怪物まで襲いかかってきて、陽子は状況が飲み込めないまま異世界へと旅立つ。やがて陽子は自分の運命、異世界のことを知るようになり、民を治める王として生きることを決意する…。

原作は小野不由美氏による古代中国思想を盛り込んだ異世界ファンタジー小説シリーズ。壮大なスケールで人間のあり方を描いており、作り込まれた設定、深みのあるストーリーが魅力です。小説シリーズが未完成でアニメ化もその途中までしか行われませんでしたが、全45話の長編作品で見応えがあり、じっくりと作品の世界観を楽しみたい人にはおすすめ。

≪作品概要≫
原作:小野不由美
監督:小林常夫
脚本:會川昇(第1話 - 第40話)、藤間晴夜(第41話 - 第45話)
キャラクターデザイン:田中比呂人、楠本祐子
音楽:梁邦彦
アニメーション制作:ぴえろ
製作:NHK
放送局:NHK
放送期間:2002年4月9日~2003年8月30日

おすすめの名作・傑作アニメ20. 輪るピングドラム

両親のいない高倉冠葉(たかくら・かんば)、晶馬(しょうま)、陽毬(ひまり)の3人兄妹は一緒に生活していた。陽毬は不治の病に冒されており、ある日、担当医は余命いくばくもないことを告げる。その数日後、3人は思い出の場所である水族館に行くが、陽毬が倒れ、亡くなってしまった…。

悲しんでいた冠葉、晶馬のもとに、生き返った陽毬が現れる。水族館で購入したペンギン型の帽子をかぶっており、そのあいだは別人格「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」を宿していた。プリンセスは冠葉、晶馬に対し、陽毬を助けたければ「ピングドラム」を手に入れろと命じる……。

エキセントリックなストーリー展開、造語や比喩表現の多用により、不思議な世界観を醸し出している作品。ミステリー、ギャグ要素が多く飽きにくいストーリーで、演出の意味を自分で解釈するのが好きな人にはおすすめです。

家族をテーマにしており、キャッチコピーは「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」。

≪作品概要≫
原作:イクニチャウダー
監督:幾原邦彦
シリーズ構成:幾原邦彦、伊神貴世
脚本:幾原邦彦、伊神貴世、金子伸吾、古川知宏
キャラクターデザイン:星野リリィ(原案)、西位輝実
音楽:橋本由香利
アニメーション制作:Brain's Base
製作:ピングループ、MBS
放送局:MBS、TBS、TVA、BS11、AT-X
放送期間:2011年7月7日~12月22日

いかがでしたか? ご紹介したのは、まったり楽しめる作品からスリル満点の作品まで多種多様ですが、いずれも心に残る名作ばかりです。見たいと思う作品に出会えた方は、その気持ちを忘れる前にぜひ見てみてください!

ライター:島田 昌樹(サイドランチ)

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