【プロ野球】オレ流人事は健在…中日ドラゴンズ”派閥抗争”の行方

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中日ドラゴンズの「泥沼の派閥抗争」の行方は?
中日ドラゴンズの「泥沼の派閥抗争」の行方は?

 2015年の中日ドラゴンズはさしたる盛り上がりもなく、最終的に5位に終わる不本意なシーズンになった。落合監督時代の2004年から2011年までに何度も優勝した“常勝軍団”も、ここ3年はクライマックスシリーズに出場することもできず、ファンには歯がゆい停滞期が続いている状態だ。話題といえば谷繁元信監督と落合GMの不仲関係ばかりで地元ファンは歯がゆいばかり。そして、その不穏な空気はシーズンが終了しても継続しているというのが地元メディアの共通した見方である。

2015年オフの組閣も不穏な空気ばかり

「中日の来季スタッフの陣容にしても、谷繁元信監督の意向よりも落合GMの意向が尊重されています。落合GMと現役時代から関係の深い加藤秀司氏を打撃コーチに招聘するなどの“オレ流組閣”も健在で、絶対の信頼を置く森ヘッドコーチを投手部門に残留させたこともそれを裏付けています」(スポーツ紙記者)

 3年連続でBクラスとなった谷繁元信監督にとって、もはや目の上のタンコブとなった落合GMだが、その発言力を支えているのは監督時代8年間の圧倒的な通算成績(1150試合629勝491敗30分 勝率.562)であることは間違いない。

 この数字に対して、谷繁監督の通算成績はあまりに心もとない(287試合129勝150敗8分 勝率.462 )。現在の中日内部の泥沼状態と招いた原因の一つは現在の中日の冴えない戦績にあるのは間違いない。谷繁監督にとっても2016年は勝負の年となるだろう。

「谷繁元信監督も横浜時代からの盟友の佐伯二軍監督を一軍野手コーチに配置転換するなど抵抗を見せているが、フロントと現場が一体とは言い難い状況です。それでも谷繁監督にとっては過去に比べればやりやすい環境になっている。まさに正念場です」(前出・記者)

 監督自身もプレイングマネージャーを辞め、指揮官一筋でシーズンを迎えることの意味も十分に分かっている。泥沼の派閥抗争の中で、どのような采配を見せるのか。生き残りをかけて“本気”になった谷繁監督に注目が集まる。

文・阿蘭澄史

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