【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]第10話(前半)「それはなぜですか?」 (2/3ページ)
最後に会ったのは僕がまだ中学生の頃ですし」
山田「じゃあ・・・藤沢さんが・・・加奈ちゃんの弟の樹君?」
藤沢「そうです」
山田「な、なんで最初会った時に言ってくれなかったんですか!?」
藤沢「それは、先生がまだ・・・姉のことを恨んでいると思ったからです」
山田「っ!」
藤沢「姉は今でもあなたのことを・・・」
山田「やめて!」
藤沢「先生」
山田「加奈ちゃんとのことは・・・もういいの・・・もう忘れさせて」
藤沢「ならなぜ、未だに写真立てや日記を持ってるんですか?」
山田「そ、それは・・・」
藤沢「姉のことを恨んでいるのでしょう?なら姉に関わるものを持っているなんて苦痛のはずです!」
山田「だって・・・そんな・・・」
藤沢「忘れたいのならこんなものこそさっさと捨ててしまえばいいんですよ!」
山田「そんなこと出来ない!」
藤沢「・・・それはなぜですか?」
山田「それは・・・」
藤沢「先生が大学4年に起こした事件、僕は姉から話を聞いています」
山田「え」
藤沢「でも、僕は姉からしか聞いていない。