臨床心理士が明かす!倦怠期カップルがするべき3つのソリューション

「人の恋愛感情は自然と消滅するもの」と話すのは、カウンセラーとしてあらゆる恋愛ケースの相談を受けてきた臨床心理士・山名裕子先生。
恋愛ホルモンが分泌されトキメキが続く時期に関しては諸説あり、3カ月という説から4年まで幅があります。いずれにせよ、「恋愛ホルモン」が相手への深い情や安心感を抱く「愛情ホルモン」に変化するという事実には、異論がありません。
「相手にトキメキを感じられなくて、物足りない……」といういわゆる倦怠期は、恋愛で最高に盛り上がった時間から安心感を抱く愛情ホルモンに移行するまでの、いわば「谷間」の状態。新鮮さも刺激も足りないけれど家族愛を抱くまでには至らないという、恋愛熱が下がっていった格差の時間を指すのです。
では倦怠期を乗り切り、末永く一緒にいるパートナーになるためにはどうすればいいのか? 山名先生に、3つのアプローチ方法を教えてもらいました。
1. 二人を取り巻く環境を変えてみる!

山名先生が教えてくれたのは、「環境−認知(思考)、感情、行動、身体は密接に関係している」という考えに基づいた認知行動療法の観点。環境が変われば考え方や行動や感情も変わっていくという考えからアプローチしていきます。
「まずは、環境を変えることから。一緒に旅をしたり、行ったことのない場所に出かけたり、二人を取り巻く環境を変えることが大切です。
どこかに行けなかったとしても、部屋のカーテンの色を変える、家具の配置を変える、といった変化でも大丈夫。部屋の香りや流す音楽を変えるなど、五感を新しい情報で刺激することも効果的です」(山名先生)
2. 一緒にいるありがたさを再認識するには?

「次に、考え方を変えていきます。二人で一緒にいることが当たり前になることで刺激が薄れていくので、“当たり前”という思考を変えていかなくてはいけません。
そこで、『相手がいなくなったらどうなるか?』を書き出していくのです。
相手がいるからできていることを整理すると、『この成功は、彼/彼女がいたから成しえたものだ』『こんな時間が持てたのは、彼/彼女のおかげだ』と、存在のありがたみを再認識することができます」(山名先生)
3. 相手への感情を言葉にしてみて

「感情を刺激するアプローチとして、言語化はとても大切なプロセスです。
相手に『いつもありがとう』『好きだよ』などと愛情表現をすることはもちろん、相手のよさを第三者に話すことで、それが自分の感情として再認知され、強化されていきます。
友人や家族にのろけてもいいのですが、自分専属のカウンセラーを持ち、その人に思う存分聞いてもらうという方法もいいでしょう。私も、夫婦やカップル間の問題を相談される時には、相手のいいところを言葉にして話してもらうというアプローチをとることが多いですね」(山名先生)

彼・彼女と一緒にいてもつまらない……。そんな不満を持っていた方は、まず自分ができる小さな行動から始めてみては?
今まで気づかなかった相手の魅力を発見できるかもしれませんよ。
※取材協力:やまなメンタルケアオフィス