TBSが香里奈の爆死ドラマを「レコ大」の力まで借りて支えるワケ
香里奈主演のドラマ「結婚式の前日に」が12月1日放送の第8話にて、視聴率が4.5%に下落。最低ラインと言われる5%を割り込んだことで、残り2話の行く末にも不安が募る状況だ。そんな現状を打破すべく、放送局のTBSではレコード大賞まで持ち出すという力技を見せたのである。テレビ誌のライターが解説する。
「第9話の放送を前にして、主題歌を担当する安田レイが収録現場をサプライズ訪問したというニュースが流れました。その安田は先日、レコード大賞新人賞を受賞したばかりで、いまホットな存在。しかも安田は12月15日放送の最終回に出演するということで、TBSの総力をあげて『結婚式の前日に』にテコ入れしているわけです」
念のために解説すると、「輝く!日本レコード大賞」はTBSが後援と放送を担当しており、50年以上の歴史を誇るという同局を代表する番組だ。2006年に放送日を12月30日に変更するまでは、多くの人気歌手がレコード大賞の放送終了後に紅白歌合戦のNHKホールへと大移動する姿が年末の風物詩になっていたのである。
しかし、同じTBSとはいえ、1クールで終わるドラマと伝統のレコード大賞ではあまりにも格が違う。人気低迷のドラマにわざわざレコード大賞の権威を持ち出さなくてもいいような気がするのだが‥‥。テレビ誌のライターが続ける。
「不人気ドラマという悪評を抱えるリスクはいまや、テレビ局にとって大きな痛手になっているのです。その象徴が、映画版の制作が見送りになった『HEAT』で、制作した関西テレビと放送したフジテレビに大きなダメージを与えました。それゆえTBSとしては『結婚式の前日に』の最終回で視聴率を回復したいところ。5%超えが最低ラインになると思いますが、なにより死守すべきは『HEAT』の最終回3.9%かもしれません」
最終回が3.9%を下回ろうものなら、「伝説の『HEAT』を下回る爆死」といった見出しのニュースが駆け巡ることは目に見えている。その屈辱を避けるためには、なりふり構わずに局の総力を挙げるのも無理もないことかもしれない。
(白根麻子)