管理栄養士が教える! ダイエットで1日1食が逆効果なワケ (2/3ページ)

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西山さんは、そんな人の体に起こっていることについて、こう指摘します。

「『1回ドカ食いだめ』になったと考えられます。長時間空腹でいた場合は、そうでないときと比べると、同じものを食べても腸からの吸収がよくなり、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が急上昇しやすくなるんです。

すると、血糖値を一定に保とうとする『インスリン』というホルモンがすい臓から一度にたくさん分泌されます。このインスリンは全身の細胞にブドウ糖をとり込ませまてエネルギー源にするための橋渡しや、中性脂肪をつくって蓄えることを促すため、『1回ドカ食いだめ』は、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病の原因になります」

体が栄養素や脂肪をため込もうとするのですね。さらに西山さんは、食事の働きについて次のように説明します。

「朝は体を目覚めさせるため、昼は動いている体にエネルギーを補給するため、夜は疲れた体のメンテナンスをするため、軽めの食事や昼間のおやつは足りない栄養素を補うためと、食事にはそれぞれに意味があります。

また、食事は腸のぜん動運動を高める刺激となって、スムーズな排せつを促します。1日に1度の食事の場合は、1日に1回しか腸に刺激が与えられないことになり、腸に便がたまりやすく、腹痛や腰痛、肌荒れ、ストレスの原因になります。定期的に刺激を与えるためにも、1日3度の食事が適切と言えるでしょう」

「1日3食にするとストレスフルになるなら話は別ですが、なるべく3食に分けてエネルギーの吸収を適正に配分しましょう」と話す西山さんは、3食にするメリットについてこう続けます。

「血糖リズムが整って体の各器官への栄養補給をタイミングよくいきわたらせるので、規則正しい食生活を送るコツにもなります。

内臓脂肪がたまっている肥満の人が、ダイエット目的で1日1食にする場合は、1回ドカ食いでなければ効果が期待できますが、体調を崩さないように栄養バランスに気を付けながら1~2カ月を目安に行ってください。

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