天才も失敗はする? スティーブ・ジョブズが肝いりで始めたけどうまくいかなかった企画 (1/2ページ)
スティーブ・ジョブズはコンピューター業界で偉大な足跡を残した人物です。彼の先進的なビジョンはさまざまな製品、サービスを生み出しましたが、ジョブズの企画が全て成功を収めたわけではありません。うまくいかなかったものもあるのです。
●Lisa(リサ)
1983年に発表されたApple社のコンピューターです。「Lisa」という名前はジョブズの娘から取られたといわれています。それほど気合が入り、また愛着のあるプロジェクトだったわけです(ただし、このLisaプロジェクトのリーダーにはジョブズではなくジョン・カウチが据えられます。ジョブズはこの仇を1984年に登場するMacintoshでとることになるのです)。
●Apple Lisa
CPU:68000(5MHz)
ROM:16KB
RAM:1MB(2MBまで拡張可能)
フロッピードライブ×2基
HDD(外付け):5MB
OS:Lisa OS
モニター:720×360ドット(モノクロ)
このLisaは、モニターと本体が一体となった形状で、外部記憶装置であるフロッピードライブも本体に装備されています。何より画期的だったのは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を備えていたことです。
*……ゼロックスのパロアルト研究所で作られた『Alto』(アルト)はLisaより先にGUI環境を実現していました。
そのためLisaにはキーボードと共に最初からマウスが付いていました。若い世代には信じられないかもしれませんが、パソコンにマウスが標準装備されているというのは画期的なことだったのです。