【築地の冬期限定メニュー】築地場内で唯一の蕎麦屋で味わう絶品のカキ南蛮そば (1/3ページ)
全国に名をとどろかせる食の台所と言えば築地市場。東京都内に11か所ある東京都中央卸売市場のひとつだが、その取引金額の規模は日本はおろか世界最大の市場である。
そんな築地では、新鮮な食材を使った絶品料理が楽しめることから、観光地としても国内外から人気は高い。特に旬の素材を使った料理は、その時にしか味わえないものであり、最高の贅沢である。
今回は、そんな築地場内において冬だけにしか味わえない冬季限定メニューの一つ、富士見屋 (ふじみや)の「カキ南蛮そば」を紹介したい。
・築地場内唯一の蕎麦屋
築地場内には40軒以上もの料理店があるのだが、実は場内広しといえども、市場内にある蕎麦屋はこの店しか無い。もちろん場内であるがゆえに、蕎麦に使われているカツオ節や昆布は最高の素材であり、もちろん蕎麦の具に使われる素材も築地ならではのメニューがある。その1つが冬限定メニューのカキ南蛮そばだ。
・まさに冬の恵み、ぷりっぷりの牡蠣
こちらのカキ南蛮そばの特徴はおおぶりの牡蠣。ぷりっぷりの牡蠣はほどよく火入れをされており、牡蠣の甘みとウマミが極限まで引き出されている。また蕎麦のダシでゆったりと泳ぐことで、さらにカツオ節やコンブのウマミをたっぷりと吸い込んで、ぷっくりと太っており、妖艶さすら感じるほどだ。
・ゆず香る蕎麦をすすり上げる
たっぷりと牡蠣の味わいがとけ込んだ、そばつゆを蕎麦とともにズズっとすすり上げると、香しいかおりとウマミが口の中いっぱいに広がり、さらに香りは鼻腔の奥まで染み渡っていく。海の香りたっぷりの牡蠣、蕎麦、そしてそれらを香りでまとめてくれるのが三ッ葉とゆずだ。