【号泣県議】報道されない野々村被告の現在…近隣住民が怒り心頭のワケとは (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

隣の部屋に住む住人はマスコミに耐えかねて引っ越した!?

 野々村被告以上に、メディアを恐れているのは近隣住民だ。

「政治家までした人間ならきちんと裁判を受けて責任をはたして欲しい。このままの状態が続くのかと思うと気が滅入ります」(近隣住民・主婦・70代女性)

 今、野々村被告は、両親が住む市営住宅にその身を寄せている。欠席した初公判以降、一歩も外に出ていないという。警察署、近隣住民の話から明らかになった。

「事件以来、大勢のマスコミが押し寄せて近隣住民も困惑しています。野々村さんの隣に住む住民は、あまりにマスコミがしつこいので、引っ越ししたといわれています。ここに住んでる住人は皆、大勢の記者さんから同じ質問を何度も浴びせられますからね。事件に関係のない私たちも外に出るのが怖いくらいです」(近隣住民・主婦・50代女性)

 メディア被害が事件当時者の近隣住民にまで及んでいるという話に、市営住宅を所管する大阪市のある職員は、「メディア被害が市営住宅に住む住民全体に及んでいるのなら行政としても何らかの手を打たなければならない」と、憤りを露わにする。

 市営住宅に野々村被告が住んでいることから大阪市もメディア被害状況を慎重に注視する姿勢をみせているが、住民はそれどころではない。野々村被告が住む市営住宅と同じ階に住む住民のひとり(50代男性)は、メディアが押し寄せるようになってから妙な癖がついたと話す。

「足音で、近所の人か、それともお巡りさんか、マスコミの人か、わかるんですよ。だいたい当たりますよ。とくにテレビの連中は横柄で、よそさまの敷地に入っているのに、態度がでかい」

 なかにはマスコミの姿に怯える子どももいるという。小学生の子を持つという地域住民のひとりが語る。

「大勢の男性の足音を聞くと震えたり、酷い時には鼻血を出すことも。病院に連れていくとストレスといわれました。お願いだから、そっとしておいてほしい」

 事件の度、こうしたメディア・スクラムの問題が浮上する。そろそろマスコミもこれまでの取材の在り方を反省すべき時期が来ているのかもしれない。今だからこそ考えるべき問題だ。

川村洋(かわむらひろし)
1973年大阪府生まれ。大学卒業後、金融業界誌記者、地元紙契約記者を経てフリーに。週刊誌や月刊誌で活躍中。本サイトでは、主に大阪市政などに関する記事を執筆
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