とりすぎ注意!塩分が多く含まれている「ラーメン」トップ10
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塩
冬の寒い日に食べたくなるメニューといえばラーメン。アツアツのスープを飲めば、体も温まります。でもスープまで飲み干すと、かなりの塩分を摂取することにもなります。
そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「塩分の高いラーメン」のトップ10を伺いました。
厚生労働省は、1日あたりの食塩相当量を男性8.0g未満、女性7.0g未満としています。人気のラーメンには、一体どれだけの塩分が入っているのでしょうか?
■10位:豚骨ラーメン(塩分5.8g)
乳白色に白濁した豚骨スープと細麺をベースとした、豚骨ラーメンが10位。脂質と塩分が高いチャーシューが、豚骨ラーメンの塩分量を上げています。チャーシューを減らせば塩分カットになります。
■10位:豚骨醤油ラーメン(塩分5.8g)
同率10位が、豚骨醤油ラーメン。豚骨に醤油ダレを加えたスープは、ごくごく飲めてしまいます。しかしチャーシューの他に、醤油の塩分も加わるので塩分が高くなります。豚骨ラーメン同様に、チャーシューの量を少なくすることで減塩に。
■8位:坦々麺(塩分8.5g)
ひき肉やザーサイの細切りなどが載り、ピリッとした辛さのスープが魅力の坦々麺。辛さの風味を出す分、スープ自体の塩分は控えめ。なおスープには、調味料として塩分のないラー油や、塩分量の低い芝麻醤などが使われています。
しかし坦々麺1杯をスープまで完食すれば、1日の食塩相当量以上を摂取することになるので要注意。
■7位:サンマーメン(塩分9g)
神奈川県のご当地ラーメンであるサンマーメンは、シャキシャキのもやしや白菜、豚肉などにとろみをつけたあんかけが、麺の上にかかっています。
シャキシャキ感を楽しむラーメンなので調理時間が短く、また肉よりも野菜が多いため、五目ラーメンよりは塩分が少なくなります。できるだけ、野菜の多いものを選ぶようにすると減塩になります。
■6位:広東麺(塩分9.4g)
とろみをつけた魚介と野菜が載った広東麺は、食材のエキスを抽出したスープが特徴。魚介を少なく、野菜を多めにすると塩分を控えることができます。
■5位:味噌ラーメン(塩分10.03g)
日本人に馴染み深い味噌をスープに使用した味噌ラーメンは、子どもから大人までが大好きな味。醤油や塩ラーメンと比較するとカロリーは高くなりますが、塩分は醤油ラーメンより少なめです。
ただし、味噌の味が強すぎると塩分も高くなるので注意。こってり味噌ではなく、あっさり味噌にすると塩分を抑えられます。
■4位:醤油ラーメン(塩分11.87g)
日本のラーメンの定番、醤油ラーメンが4位にランクイン。調味料のなかでも塩分が多い醤油をベースとしているので、塩分は高め。
忘年会や新年会など飲み会の後に締めで食べたくなるあっさりした醤油ラーメンですが、スープまでは飲み干さないようにしましょう。
■3位:ワンタン麺(塩分13.29g)
ツルッとしたワンタンが、口のなかで溶けそうなワンタン麺も塩分高め。ワンタンの皮や具材の豚のひき肉にも塩分が含まれているからです。また塩胡椒で味つけをしてワンタンの皮に包むので、塩分が多くなりがちです。
豚ひき肉を少なくし、野菜のみじん切りを加えると塩分を控えることができます。
■2位:タンメン(塩分13.31g)
タンメンは、炒めた肉や野菜を載せたラーメン。塩分の大半はスープにありますが、味つけの炒め野菜にも塩分が含まれています。そのため炒め野菜は味つけをあまりせずに、スープの味で食べるようにすると減塩できます。
■1位:五目そば(塩分13.43g)
堂々の1位は、五目そば(五目中華ラーメン)です。その塩分は、1杯で女性の約2日分の食塩相当量になります。
中華だしや風味調味料のスープに塩や醤油で味を整え、あんかけにした魚介や野菜、キノコなどの具材が載っているので、塩分が高くなるのです。あんかけにせず、具材に魚介を控えて野菜を使うことで減塩につながります。
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トップ10のラーメンには、どれも多くの塩分が含まれています。望月さんからは、「基本的にスープに塩分がほとんどあるので、ものにもよりますが、スープを残すことで5gほどの塩分がカットできます」とアドバイスをいただきました。
そのため、最後の一滴まで飲み干したくなりますが、塩分量を意識してスープは残すようにしましょう。
またチャーシューや煮卵などの煮物にも塩分が含まれているため、お店で追加注文しないようにする、家でつくるときにはトッピングしないようにすると減塩になります。
気軽に食べられるラーメンですが、健康のためにも食べる回数や飲むスープの量を減らすようにしたいですね。
(文/椎名恵麻)
【取材協力】
※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。