あの銅像もウソ!? 二宮金次郎は「盛られたヒーロー」だってほんと? (1/2ページ)

学校にあるあるな銅像「二宮金次郎」。いま風にいえば「勤労学生」の鑑(かがみ)、キミも頑張れ!と教えられたひとも多いでしょう。
農業をしながら勉学に励んだ二宮金次郎がタイヘンな努力家だったことは確かですが、薪を背負いながら本を読む像はかなり「盛られた」姿で、明治5年に発行された「小学読本」向けに、海外の「牛を引きながら勉強する少年」のリメイクと言われています。二宮の故郷・足柄郡なら「天秤棒」でかつぐはずという説もあり、記録に残された「体格」から判断してもミスマッチ、勤勉/倹約の手本とされる銅像は300%ぐらいに盛られたヒーローだったのです。
■ジョン・ブラウンが二宮金次郎に変身?
二宮金次郎の名前を知らないひとは少ないでしょう。苦労して勉強したひとなのもご存じの通りですが、その功績は?と問われると意外に答えられないようですので、カンタンに紹介しておきましょう。
二宮金次郎は1787年、現在の神奈川県小田原市の農家の長男として生まれて以来、苦労の連続で、
・川が氾濫(はんらん)し、田畑を失う
・14歳で父母が死去、おじの家に引き取られる
その後は農業を営みながら独学で勉強、農業で収益を上げ、最終的には財政難だった小田原藩の立て直しも任されるほどに出世しました。「学問」のイメージが浸透しているのに反し、いま風にいえば優秀な「経営コンサルタント」だったのです。
薪(まき)を背負いながら勉強している銅像は「実話」なのでしょうか? 残念ながらこれが定番となったのは明治時代のことで、教科書用にアレンジされた架空の話なのです。
明治4年に発足した文部省(現在の文部科学省)が教科書を作成するにあたり、「苦学」「立身出世」の話を紹介することになりました。アメリカの教科書に掲載された「ジョン・ブラウン少年物語」を手本に、ガンバって勉強しなさい! と訴えるためです。