5年ぶりのM-1グランプリで忘れられた”アレ”の重要度|プチ鹿島コラム

デイリーニュースオンライン

M-1グランプリ公式サイトより
M-1グランプリ公式サイトより

 12月6日におこなわれた「M-1グランプリ2015」。5年ぶりの復活とあって、ネタ以外にも注目したい箇所はたくさんあった。そのひとつが「客席に芸能人、有名人はいるのか」問題である。過去、M-1の客席には田丸麻紀、安田美沙子、三倉茉奈・佳奈、大林素子、ギャル曽根などの芸能人が座っていた。これがザワザワさせた。

真面目でガチガチなM-1の空気をやわらげる存在

 M-1とは、真面目に見る演芸番組である。しかし客席に映る芸能人の面々をみると「オレたちはこんなに真面目に見てるのに、何をケラケラ笑っているんだ!」という心理状態になる。彼女たちにとってはかなり理不尽な視線をぶつけられるのだ。

 でも今から考えると製作者側の気持ちも理解できます。真面目でガチガチの視聴者の空気をやわらげよう、脱力させようという配慮だったのだと思う。格闘技のK-1グランプリの場合はリングサイドにVIPをずらずら並べていた。狙いは豪華さの演出だ。M-1の場合はゴージャスさよりも親しみやすさを狙ったと思われる。ビッグすぎても困る。存在感が濃すぎない感じ。「プロの客」だとちょうどいい豪華さ。

 そう仮定してみると、M-1決勝の客席に呼ばれる芸能人・有名人とは「バラエティー番組に呼ばれやすいコンテスト決勝」とも考えてもよくないか。誰が選出されるのか。そんなことを考えながら、私は客席にいそうな芸能人、有名人を予想してみたのである。もし今年も客席に呼ぶべき芸能人としたら。

・おのののか
・足立梨花
・芥川賞作家・羽田圭介
・蛭子能収
・大穴・見栄晴

 このメンツを予想してみました。おのののかは文句なしでしょう。とにかく上手でやり手。足立梨花もできる人だと思う。先日私は島崎遥香が主演を務める映画『劇場霊』の初日舞台挨拶を仕事で観にいったのですが、島崎遥香が体調不良であまりしゃべれない。そこをフォローしてトークをくりひろげたのが足立梨花でした。安心の仕事ぶり。

 芥川賞作家・羽田圭介も客席にいたら面白そう。実際『IPPONグランプリ』のゲストには呼ばれていた。感想も的確なことを言っていた。M-1にもぜひいてほしい。蛭子能収、見栄晴というのはホンワカ枠。とくに見栄晴さんは先日『FNS歌謡祭』において、急にぼーっと後ろのほうで映っていてSNSをザワザワさせた。この流れでM-1にも来てほしかった。

 さて、いざ本番です。客席には芸能人がいませんでした。残念! リニューアルを機に「大いなる無駄」はカットしたのだろう。でもあの無駄なザワザワ感が楽しかったのになぁ。どのコンビが優勝するかだけでなく、どの芸能人が客席にいるかという予想大会があってもいいじゃないですか。来年はぜひ復活してほしい。切に願います。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

「5年ぶりのM-1グランプリで忘れられた”アレ”の重要度|プチ鹿島コラム」のページです。デイリーニュースオンラインは、M-1グランプリお笑いプチ鹿島エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る